紋別港(2006.4.22)

 本日のFieldは、こんな所に来ております。実は私の所属する某クラブ…このField noteを継続してお読みの方は既にご存知と思いますが…の幹事を拝命しておりまして、任期は今年の7月1日から1年間でございます。その役員会議と言いますか、役員研修会のようなものがございまして当地を訪れている訳であります。
 会議は今日明日の2日間ですが、今日は会長さんのお供のようなもので、私の出番はございません。会長が会議出席中、私は手持ちぶさた…という次第です。

 しめしめとばかりにホテルを出たのは良いのですが、天候はご覧の通り。しかも寒い!風が強い!時折雨や霙も降るという、ちょっと残念な状況です。ところで紋別 と言えば、もう季節外れではありますが、オホーツクに浮かぶ流氷を連想するのですが…

 

ガリンコ号(2006.4.22 紋別 市)

 何の情報も、下調べもなくうろついていたら、何とガリンコ号発見!へー、シーズン以外にはこうして岡で展示さてるんですねぇ。やー初めて見ましたよ、実物。この3本のドリルで流氷を砕きながら進むんだね。何だか私が昔作って持っていた、サンダー・バードのプラモを思い出させるスタイルですねぇ(と言っても分かる方、いらっしゃるかなぁ?)船体に伝わる衝撃とかは、どんなもんなんでしょうねぇ?やはり一度乗りに来なくてはいけないような気になりましたね。

 

クリオネ(2006.4.22 オホーツク流氷科学センター)

 流氷といえば、これまた連想されるのが、今ではすっかり有名になったクリオネ。なんとかこいつを撮ってやりましょうと、訪れたのがオホーツク流氷科学センター。受付カウンターのお姉さんに撮影しても良いですかぁ?と確認してから入場。(とても親切に説明して頂きました。ありがとう!)
 居た居た、こいつだ!十数年ぶりかなぁ、クリオネを見るのは…。しかし、いざカメラを構えてみると…ヤバイ! 暗いし、チッコイし、透明なもので、ピンが合わない!三脚もない!こうなったら数撃って、アタリを待つしか無さそうだ…と数十枚シャッターを切ったのだが、何枚撮っても自信が持てない。後でチェックしてみたら案の定、打率1割に満たなかった(汗)ISO1600まで上げて、ようやくシャッタースピード1/25
  ところで皆さんはこのクリオネ(Clione limacina)の和名をご存知だろうか?ハダカカメガイと言い、その名の通 り貝(巻き貝)の一種だそうだ。流氷の下は栄養分に富み、さまざまな生物が生息しているようだが、その中にミジンウミマイマイというのが居る。ちょうど小さなカタツムリに、MAC派ならご存知のフライング・トースターみたいな羽を付けた、これまたメンコイ貝の一種なのだが…何と、それがクリオネの主食だそうで、頭部からバッカルコーン (頭部の赤いところが収納されたバッカルコーン)と呼ばれる6本の触手を伸ばし
一気に抱え込むようにして食べると言うから驚きだ。“流氷の天使”の愛称を持っていても、厳しい食物連鎖の中の一員であることに違いはないのである。

 
アゴヒゲアザラシ(2006.4.22 とっかりセンター)

 撮影は困難を究め、ダメかもしんない!と思いながらも引き揚げた。さて、次はどこにいきましょうか?またまた、カウンターのお姉さんに相談してみることにした。“この辺りで動物の顔を見れるところなぁーい?”すると“アザラシなら、とっかりセンターに居ますよ”との返事。ついでに地図まで頂いて、センターへ向かった。
 ん?何々?コイン・ゲート?あ、ここにお金を入れるのね。しかし、小銭の持ち合わせがない。両替機は、あるにはあったが使用不可状態。仕方なくセンター向かいの建物、海洋交流館まで歩いた。しっかし、寒いナァ!建物の中にラーメン屋さんがあった。ちょうどもう少しでお昼だし、ラーメンを食べて温まれば、おつりで小銭も出来るという寸法。味も、釧路以東で食べたラーメンの中ではかなりの上位 にランク出来そうで、満足!
 さーて、身体も温まったし…とセンターを訪れるが、やっぱ寒い!カメラを持つ手がかじかむ。もーダメ!シャッター数枚を切っただけで、軟弱にも退散してしまった。紋別 には今年8月と10月にも用事があって来ることになるだろうから、ゴマちゃんは、また今度ねー
※とっかり…とは浜言葉でアザラシの意。語源はアイヌ語のようだ。

 

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