中正国際機場(2006.4.5)

 昨夜は帰り支度もせずに眠ってしまった。朝少し早目に起きてジュースや、侯さんがくれた果 物…バナナ・蓮霧(レンブ・英名wax apple)などを口にしながら荷造りをした。食堂が開く7:30にはもうお迎えが来るから食べている暇は無さそうだ。荷物は、嵩(かさ)のあるお土産は避けたので、来た時とさほど変わらず、リュックとカメラバッグのみ。
 10分前に電話が鳴った。あら、早いわね!フロントに下りると、王さん(写 真左隅)が居た。フロントでチェックアウト。市内に幾度か電話をしたのだが、特に何も請求されなかった。代わりにビニール袋を渡された。中味は…サンドイッチとコーヒー。なーんだ、ちゃんと用意してくれてたのね。心配するんじゃなかった。空港までは例の黒いVOLVO。タクシーだと市内から一律1,000NTDだと聞くから、往復で2,000NTD。それも含まれているのだから本当に助かる。

 “はい、ここに並んで〜”と王さんから指示されチェックイン。何も考える事はないのだがいつか、パックではなく一人で来た時に大丈夫かなぁと、心配になる程だ。王さんのお仕事はここまで、完全に送迎要員なのね。お世話になりました。ありがとう!

 

お土産 その4(2006.4.5 中正国際機場)

 チェックインが終わったのが、9時前だった。飛行機は10:10発だから未だ時間がある。財布の中味も未だ少し台湾ドルが残っていた。空港内を物色していたら、故宮博物館のお土産屋さんが出店していた。両替したお金を、更に両替するなど、ばかばかしい話はないだろうと、残金に見合った物を探して買ったのがこれ。え?コンパクト?違う違う!Fieldにはお化粧の趣味ないから(笑)実はこれ、ちょっと大きめのルーペだ。蝶の標本とかを、じっくり見るのに良いかもしんない!
  こんなに自分へのお土産を沢山買った旅は初めてかも知れない。陳先生に会えて、侯さん、呂さんと知り合えて、沢山の蝶に出会って、沢山食べて、沢山飲んで、沢山の想い出をもらって飛行機に乗り込んだ。再見
台湾…またきっと来るね。

 

花花胸章

 帰路の飛行時間が3時間半。そして千歳空港から私の家まで、だいたい3時間半。こんなに近くのお隣さんのことを如何に知らなかったか、思い知らされました。台湾で、ある方がこう仰っていました。“日本は素晴らしい!ホリエモンみたいに悪いことをした人間は、ちゃんと罰せられる。”と…。台湾は今、不正・癒着が横行し、貧富の差が拡大し続けているようです。目を見張るような立派な建物のそばに、目を被いたくなるような貧相な家屋が並ぶ光景も直接目にしました。
 台北市での最初の印象は、宵っ張りの朝寝坊と書きましたが、今はちょっと違う印象を持っています。街角のパン屋が夜の9時、10時に開いているのは、皆が宵っ張りだからではなく、商売熱心だからなんだと、つまりお客さんの需要があるからではなく、少しでも長く店を開けて、少しでも売上を上げたいという一所懸命な気持ちなんだという気がしています。士林の夜市などは深夜まで営業しているようです。あそこでフラフラしているのは台北市民ではなく、観光客が殆どでしょう。その観光客相手に小さな屋台が所狭しと並び、それぞれの屋台が扱う商品は1品か2品。でも、その雑然・混沌とした中に、私は底知れぬ パワーを感じましたが、それは懸命に生きようという彼等の思いが創り出したものだと感じました。
 最初に私が沖縄を訪れた時に、何か妙に懐かしさを感じたのですが、 台湾も何故か同じ臭いがしました。今の日本人が忘れてしまった大切な何かを、彼等は持ち続けているんじゃないかと…そんな気がします。私が出会った台湾の方々は、気取らず、飾らず、質素で優しい方ばかりでした。ホテルでもコンビニでも屋台でも真面 目に働く人の姿が目に付きました。愛すべき人々、愛すべき国…台湾。それが私の印象です。いつかきっと…ではなく、なるべく近い時期に、陳先生や侯さんがお元気なうちに、再訪したいと考えています。 多忙を押して出かけた台湾ですが、これでまた私自身、頑張れそうな気がします。

 台湾旅行記、最後までお付き合いいただき有り難うございました。正味たった3日間だけれど、中味の濃い、そして悔いの無い旅が出来ました。出発前から情報・アドバイスを頂いた方、台湾で親切にして下さった方、またこのページを書くに当たり、種々ご指摘・情報を寄せられた方。本当に多くの方々に心から感謝申し上げます。

 ところで、 滞在中にKittyちゃんがこんなに溜まってしまいました。どうしましょ(笑)

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