ムラサキジャノメ 紫蛇目蝶Elymnias hypermnestra(2006.4.3 安康)

 ジャノメチョウは、その名の如く蛇の目模様があるからそう呼ばれているのだが、この蝶には蛇の目らしき模様は見あたらない。比較的日当たりの良いススキのような植物の上で、じっとまっていた。全体は黒っぽいのだが、前翅には三角形にやや白っぽい部分がある。占有行動をとっているようで、他の蝶が近づくと追飛して追い払い、また元の位 置にとまった。
 前翅表面は外縁に沿って紫色の模様があり、後翅は下側が赤茶色のグラデーションになっていて、飛ぶ姿にはハッとさせられる美しさがあった。かなりの時間粘ったが静止中に翅を広げることはなく、鮮明ではないが飛翔写 真でその雰囲気を味わってもらいたい。

 いやー、しかしこのくらい特徴のある種だと、同定に悩まされずホッとします(笑)

 

シロオビヒカゲ 白條蔭蝶Lethe europa(2006.4.3 安康)

 この蝶は飛んでいる姿だけでそれと分かりました。いえ実物を見るのは初めてなんですけれど、一応日本の蝶の図鑑に載ってますからね。必死で追いかけて、とまってくれた所が…わー、またややこしい所に! 草をかきわけ、ようやく証拠写真が1枚。きっちりと全身の写真を撮らせていただきたかったのですが、また今度ねーと、飛び去ってしまいました。

 

クロコノマチョウ 黒樹蔭蝶Melanitis phedima(2006.4.3 安康)

 …だと思うのですが、これも季節型が多く悩みます。 前翅外縁に突起があれば、少しは安心するのですが…

 

ウラナミジャノメ(2006.4.3 安康)

 小型のジャノメチョウで、ヒメウラナミの類と思われるが、台湾には10種ほどウラナミジャノメが居るとの事で同定できませんでした。

 

キレバヒトツメジャノメ 切翅單環蝶Mycalesis zonata(2006.4.3 安康)



 これも初対面の蝶ですが、 切翅單環蝶という名の蝶が居れば、もうこれしかないだろうと決め打ちです(笑)上が♀その下が交尾シーンで下2枚が♂と思われます。


ヒメジャノメ 姫蛇目蝶 Mycalesis gotama(2006.4.3 安康)

  コジャノメかヒメジャノメと思われ、一度コジャノメとして掲載しましたが、訂正させていただきます。根拠は後翅の目玉 模様ですが、基本的に7つ並ぶハズの模様の内、真ん中の4つ目が欠落、または極端に小さい点と、地色が比較的薄い点です。疑問をお持ちの方がいらっしゃればご一報頂けると幸いです。

 

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