行天宮(2006.4.2 台北市)

 午後からも市内観光は続きます。行天宮(シンティエンコン) 1967年に落成した比較的新しいお寺ですが、その人気は台湾一なのだとか。その秘密はご本尊が商売の神様である「關聖帝君」つまり三国志でおなじみの関羽雲張なのだそうだ。武将である関羽がなぜ商売の神様となったのかは諸説あるが、算盤や簿記の発明者と考えられていることが有力な説である。商売熱心な人が多い台湾で、このお寺が人気というのも納得できる。
 ここまでの印象で、台湾人気質をまとめてみると、宵っ張りで朝寝坊・甘党・商売熱心…となるのだが果 たして…(関係者で気を悪くされた方がいらっしゃったら、ゴメンなさい!)

 

保安宮(2006.4.2 台北市)

 この保安宮(バウアンコン)は中国福建省からの移民たちの手により、1830年に完成。台湾の寺院の中でもかなり古い部類に属し、医療、長寿の神として崇められている保生大帝を本尊とする道教寺院だそうです。
 決して巨大な建物ではないのですが、細部にまで装飾が施されていて、その美しさに見とれてしまいました。

 

保安宮(2006.4.2 台北市)

 ※それぞれの写真は、クリックすると別 画面で拡大して見ることが出来ます。

 

お祭り(2006.4.2 台北市)

 境内で写真を撮っていたら、何やら外が騒がしくなってきた。何かのお祭りのようで爆竹も聞こえる。私も外に出てみたが、人垣でその向こうがどうなっているのか良く見えない。仕方なく腕を上に伸ばしてノーファインダーで撮ってみた。
 このお祭り、ちょっと調べてみたら“2003年のユネスコ亜太文化財保護賞を受賞したことを祝い、「保生文化祭 BaoSheng Cultural festival」を開催することになった”ということで、どうやら2年目のお祭りらしい。
参考1(保安宮) 参考2(イベントスケジュール)
 この寺院の本来のお祭りは、旧暦3月15日(今年は太陽暦で4月12日)から、保生大帝の誕生日をお祝いする大規模な祭典を開催していたが、上記の受賞、更には保安宮の後殿に神農殿(主祀”神農大帝”)があり、4月5日が清明節であることから、五穀豊穣祈願などを含めた一大イベントに生まれ変わった模様だ。しかし、イベントスケジュール表によれば、4月1日に始まり6月24日まで続くというから、その規模は想像を絶する。
※清明節:「清明前後、種瓜種豆」という諺があり、清明は春の耕作時期に当たる。墓参り・ピクニック・凧上げなどの風習がある。

 

お祭り(2006.4.2 台北市)

 ※それぞれの写真は、クリックすると別 画面で拡大して見ることが出来ます
 このお祭りを見ていると、本当に大勢の方々が参加し、それぞれの役割を担いながら進行していることが分かる。地域住民全員参加が本来の祭の基本なんだと思った。台湾人気質に、団結・愛郷が加わった。

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