シロカモメ(2006.3.21 尾岱沼)

 雰囲気の良い場所で、好きなスタイルで竿を振り、気分を良くした(?)Fieldは、野付半島のネイチャーセンターを目指した。以前そこで、美味しい鉄砲汁を飲んだのを思い出したからだ。しかしそこは、お土産コーナーのみ開いていて、食事の出来るコーナーは閉まっていた。(うー腹減ったよー)
  そこで、仕方なく今度は尾岱沼を目指す。確かあそこに食堂があったはず。防波堤に止まるカモメを撮影しながらたどり着いたのだが、それも無かった。港の売店で聞いてみたら、もう遠の昔に無くなったとか…“お食事なら、そこのSというお店で…”と教えてくれたのだが、そこは私も知っているお店なのだ。

 私の印象では、そのお店はコストパフォーマンスが低かった。でもまあ、そこしか無いなら背に腹は代えられぬ 。10何年も経っていれば、様子も違うかも知れない。メニューから“北海シマエビラーメン”を選んだ。澄んだ塩味のスープにシマエビが3本・シナチク・ワカメ・刻み葱そして、最近あまりお目にかかれない麩が載っている…あちゃー忘れていた!釧路から東では、麺がやたら細いのよ。しかもここの麺は極めつけ!冷や麦なら、まだ1.3mm〜1.7mmありますが、これは素麺並(1.2mm以下)だわ。ご免なさい!☆1つです。その後、先程の親切な売店でお土産を購入。ホタテの燻製と、氷下魚(カンカイ…コマイとも言う)の一夜干し。

 

ウミガモ(2006.3.21 浜中町)


 今回、遠征した割にはなかなか“アタリ”が出ないので、寄り道をして浜中町の港を覗いてみた。しかし、私の300mmレンズでは川でも辛いのに、海ではなおさらだ。
 一番上はクロガモにしては、嘴が赤いからビロードキンクロなんだろうか?真ん中はコオリガモかなぁ?下は中央がシノリガモ?その左はスズガモかなぁ?…と、それでなくてもあまり鳥には詳しくないのに、こんなに遠くては“?”ばかり…でもまあ、普段見られない種類を見ることが出来たので楽しかった。

 

エゾシカ(2006.3.25 厚岸町)

 厚岸に抜ける途中で雌のエゾシカが道路に飛び出した。エゾシカは、一頭が横断すると、後続は車が来ようがお構いなしに続こうとする習性がある。私も用心しながら徐行運転をしていて驚いた。そろそろ薄暮時で見え難かったこともあったが、左手の林の中はシカでいっぱいなのだ。そしてその全てが立ち止まり用心して私の方を注視している。
 注意深く探すと、その群の先頭には雄鹿が居た。普段私が目にするシカの群は多くても10頭前後で、雄は居ても1頭。雄が全く居ない群もよく見かけるのだが、この群には4〜5頭の雄が居る。そして車をゆっくり走らせながら観察したところでは、この群は少なくても100頭以上の大群のようだ。

 何とかこの群を写真に撮れないものかと考えたが、林の中は薄暗くて写真になりそうもない。そこで、先回りをすることにした。シカ達の進行方向に車を走らせ、開けた空間を発見。車から降り、カメラを構えてシカがやって来るのを待った。“来たっ!”心の中で叫んだ。林から抜けた瞬間を捉えた。しかし、すぐにシカ達も気付き猛烈な勢いで私の前を駆け抜けて行った。やはりただ事ではない数だ!夢中でシャッターを切ったのだが、薄暗くてシャッタースピードを上げられず全部ブレブレ!結局皆様にお見せできそうな写 真はこれだけ…感動的シーンだっただけに悔しさも倍増する!うぬー!アイデアは良かったのに…未熟者め!!

 

オジロワシ(2006.3.25 厚岸町)

 シカの群が去った後も、地響きがしばらく聞こえていた。いやー凄い!感動した!気付くと辺りはすっかり夕暮れの様相だ。シカの居た林と反対側の木にオジロワシが止まっていた。どうせ補正しても良い写 真にはならないだろうと、シルエットで撮ってみたら、思いの外良い感じ…これが、今回の遠征のベストショットかも知れない。
 あまり良い写真が撮れなかったのは、私が未熟なだけで、素晴らしいシーンを幾度か目撃できた。今回のプチ遠征そのものは“アタリ”だと思った。無理してここまでやって来た甲斐があったと思う。とにかく、今年も出来るだけ多く外歩きをして、沢山の感動を得たいと強く思った。

 

戻る      2006年版目次へ      次へ