キレンジャク(2006.2.5 帯広市)

 帯広市在住のMさんが、キレンジャクとヒレンジャクの撮影をしたと連絡をくれた。そう言えば数日前に私も帯広市内で、それらしき群の姿を目撃していた。ではでは、本日は近場でレンジャク探しに参ろうか。
 このレンジャク、姿が独特で格好が良いと思う。私の少ない経験では、年に数度しか見かけず、しかも決まってナナカマドの木にやって来ている。いつかキッチリと撮りたいと思っているのだが、未だに満足できる写 真は撮れていない。それで常々ナナカマドの木を見る度に、シーズンにはチェックに来ようと、その場所を記憶していた。
 早速一番目のポイントを覗く。…と言っても、私の自宅から車だと数分の場所なのだが…あはは、もう見つけたよ。電線に3桁以上は止まっている。しかし、高さもあり、逆光で写 真にならず困っていたら、その内の数十羽がナナカマドの木まで降りてきてくれた。

 

キレンジャク(2006.2.5 帯広市)

 キレンジャクの集団には時々ヒレンジャクが混じっている。比率は分からないが、きっと数パーセントしかいないように思う。理由は分からないが、ヒシクイの集団に数パーセントハクガンが混じっているのと関係が似ている。ところがハクガンは一目瞭然だが、ヒレンジャクは、色・形・大きさともキレンシャクそっくりだから、よほどその気になって探さなければ見つけることは難しい。
 今回も何とか見つけようとしたのだが、発見できなかった。もっとも、ヒレンジャクを探していては、写 真が撮れない。写真を撮ろうと、ファインダーを覗くと視野が狭くなって、ヒレンジャクが探せないというジレンマの中、シャッターを5回切っただけで、集団は電線待機組と合流して北西の空に消えてしまった。

 

ツグミ(2006.2.5 帯広市)

 一斉にキレンジャクが飛び去った後に、ポツンと1羽だけ残っている奴がいた。おいおい、可哀想に置いてけぼり喰ったのか?とファインダー越しに覗くと…なんとツグミちゃんでした。(笑)でも、このツグミ、本当に置いてけぼり喰ったみたいにキョトンとしてると思いませんか?
 その後、キレンジャクの飛び去った北西の方角を探してみたが、発見することが出来なかった。そういえば、こっちの方角の帯広神社の裏にもナナカマドがあったはずと、足を伸ばしてみたのだが、キレンジャクどころか、ナナカマドの木さえ、いつの間にか消えて無くなっていた。全く帯広市も住み難くなったものだよ!…

 

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