オジロワシ(2006.1.28 阿寒)

 タンチョウは、ご存知の通り地元の方々の手厚い保護を受けている。餌場が決められ、一定の時刻に給餌されている。従ってタンチョウを見ること自体は容易なのだ。ところで、その餌場には、おこぼれを狙って、スズメ・ハト・カラスが常時やって来ていたのだが、こんなお客さんも…
 給餌の時刻が近づいた。タンチョウ達もそのタイミングを知っていて、もっと沢山集まるのではと期待をしてた。つまり、タンチョウの飛翔シーンを沢山目撃できると思い込んでいたのだが、実際には目立ったタンチョウの移動はなかった。替わって給餌時刻の10分ほど前に、遠くの松の木のてっぺんにオジロワシらしき姿を発見した。そして、給餌が始まると餌場の上空を旋回し始めた。係のおじさんが撒いているのは、どうやらウグイのようだった。
 オジロワシは、どこからやって来たのか、その数を増やし7〜8羽いたように思う。上空を旋回し、時折急降下してウグイを狙っているのだが、猛禽類の飛翔シーンはサスガに迫力があり、Fieldも夢中になってシャッターを切りまくった。

 

オジロワシ(2006.1.28 阿寒)

 それにしても残念なのは空の色である。私が商品撮影などを行う時には、ブルーグレーの背景を用意して、その手前に商品を置き撮影をするのだが、正にその通 りの空の色だ。お断りしておきますが、決して撮影後にPhotoshopで切り抜いたものではございませんからね(笑)
 でも、格好良いよねー。

 

オジロワシ(2006.1.28 阿寒)

 唯一低空飛行で飛んでくれたのがいまして、それもカメラには納めたのですが、何だか妙にピンが合い過ぎて、どこかにピアノ線があるんじゃないかと疑われそうな写 真になりました。オジロワシだけで、百数十枚シャッターを切ったのですが、それでも“これは良い!完璧だ!!”と思えるものは無いもんですねぇ。ま、これが本日のベストショットということにしておきます。
 ところで、オジロワシの撮影に夢中になっていた時に、先程の松の木のてっぺんにオオワシの姿も見えました。しかし、ウグイ争奪戦には参戦しなかった模様です。ただ、オオワシともオジロワシとも判断しかねる個体が飛んだのですが、どうもオオワシの幼鳥だったような気がします。しかし、残念ながら私の撮った写 真の中にはそれと分かるものはありませんでした。うーむ、オオワシの飛翔も撮りたい!

 

トビ(2006.1.28 阿寒)

 この鳥の足に注目して下さい。しっかりとウグイをキャッチしているのが分かります。さて、この鳥の正体は何でしょうか?……そう!トビでした。給餌時刻のはるか以前から、かなりの上空を旋回していることに、私も気付いてはいたのですが、しっかりとウグイ争奪戦に参戦し獲物をゲットして行きました。“トンビにあぶらげ”ならぬ “トンビにウグイ”の一幕!一番賢いのは、アンタかも知ンない!
 そうそう、そう言えばこのタンチョウ・ポイントにはイギリス人のバードウォッチャーが団体で来てましたね。いや、直接はお話をした訳ではなく、役所の人間と思われる方が付き添って解説しているのが耳に入りました。で、Fieldが帰宅後、10月28日付の朝刊には、英国のツアー会社「サラス・バード・ツアーズ社」が企画した一行が来ているとの紹介記事。出かける前に読んでいたら、お話出来るキッカケになっただろうにと、ちょっと残念!

  オジロワシの出現で、埼玉の鳥屋さん達も大いに活気づいたようでありました。そろそろお宿の清里へお戻りになるということで、私も帰ることにしました。昨年6月に初めてお会いしたTさんとは、その後関東撮影会と今回で、半年の間に3度目の出会いでした。“またきっと会えるね。関東でか北海道かワカランけど…”と私。“じゃあ、沖縄で…”と笑うTさん。本当にそんなことがあるかも知れないという気もするので、その時のField Noteのリンク先の為に記しておきます(笑)

 

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