カバマダラ2004.10.11 石垣島バンナ山

 さーて、今日は石垣島を離れなければなりません。午後4時まで目いっぱい走りまくるぞ!と、決意して出掛けた先はやっぱりバンナ山。だって、公園化されて雰囲気が変わったとは言え、どうも納得がいかない。私の知ってるポイントはどこへ行ったの?
 記憶を頼りに、確認しながらレンタカーを走らせ、昨年コノハチョウを撮影した場所に何とかたどり着く。うん、ここだ!と納得したものの、かなり人手が加えられた様子で、昨日分からなかった訳だよ!で、コノハチョウも他の期待した蝶も結局は居なかった。唯一喜んだのはこの蝶、カバマダラ。そんなに珍しい種類ではないと思うのですが、毎年姿を見ている割には、ボロが多く皆様にはお見せ出来る写 真はこれが初。

 昨日ご覧にいれたスジグロカバマラダとは色彩的にはそっくりだが、支脈が黒くない。個人的にはこちらのデザインの方が好きなのですが、皆さんのお好みは?

 

クロアゲハ2004.10.11 石垣島バンナ山

 何で石垣島まで行ってクロアゲハ?と道外の皆さんは思われるかも知れません。東京在住歴9年近くもある私ですが、何故かクロアゲハのマトモな写 真はこれが初なのです。もっともヤマトシジミの写真も2年前の石垣での撮影が初でしたから、いかに筆者が怠慢な性格かバレバレ(汗)
 
ところで、石垣のクロアゲハは、予想に反して小さかった。そして何だかズングリムックリ!しかも赤斑も発達してないし、期待を裏切られた心境です。北海道と本州に同種が生息している場合には、大抵本州産が大型と相場が決まってますが、更に沖縄になると、サイズは更に大きく…とはならないようです。そう言えば、モンキアゲハも小さかったなぁ、何故?

 

ムラサキシジミ2004.10.11 石垣島バンナ山

 これまた何のことはないムラサキシジミ。千葉にルーミス撮りに行ったときに開翅の姿を1枚撮ったきりで、20数年振りの撮影。今回は開翅の姿も捉えましたが、敢えて翅を閉じた姿で掲載します。
 しかし、コノハチョウが居ない。アサギマダラもリュウキュウアサギマダラさえも居ない。一体どうなってるんだろう??

 

オオゴマダラ2004.10.11 石垣島バンナ山

 そんな状況の仲で、私を和ませてくれたのは、最も沖縄らしい蝶と言っても過言ではない、このオオゴマダラ。過去の沖縄撮影旅行の中でも、最も数多く姿を現してくれました。食草と吸蜜植物の植栽が上手くいった例なんでしょうね。もっとも蝶公園を目指してるなら、この目立つ蝶を最優先に考えた結果 なのかと、私としてはチョイと斜めに見てしまいましたが…

 

リュウキュウムラサキ2004.10.11 富野

 その後、オモトに向かいましたが、やはり期待の蝶はどれもこれも発見できず。ただ、例年になく採集者の多さだけが目に着きました。仕方なく今回どうしても撮影したかった蝶を求めて、オモトトンネルを抜け、今度は北上してみました。実は今回の旅行で、心に期す蝶は、ミカドアゲハとムラサキ3兄弟。まあ例によって私の勝手なネーミングですが、ヤエヤマムラサキ、メスアカムラサキ、リュウキュウムラサキの3種をムラサキ3兄弟と、私は表現している訳です。
 秋の石垣島西岸では、沢山見ることが出来ると勝手な想像をしていましたが、これまた完全に期待はずれ。計5頭発見しましたが全部同一種、しかも全部ボロボロ。考えてみるに、秋の…と思ってるのは、北海道在住の私だけで、沖縄はきっとまだ秋ではなかったのかも知れません。
 そうこうしているうちに、もう石垣を離れなくてはならない時刻が迫ってきました。うー完全に欲求不満だぁ!レンタを返車して空港へ、飲み残しの八重線がリュックに残ってましたので、まだ明るいのに、人目もはばからずに焼け酒煽ってました。すると空港のアナウンスで“川満(カワミツ)様川満様…(実際にはフルネームでのアナウンス)”え?今年3月まで帯広市に居た、アイツじゃん!そう言えば実家は石垣のハズ!もしかして会えるかもと、丸坊主頭の笑顔を思い浮かべてはいたのですが、私はとっくに搭乗手続きを済ませてましたので、もう一度外へ出る訳にもいかず、結局は再会もならず。後ろ髪も前髪も引っ張られる思いで機上の人となりました。

 

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