キアゲハ(2004.08.28 八雲町

 未撮影の北海道の蝶が、数える程になった。しかし、北海道のシーズンはもう終わりになろうとしている。ここは一つ的を絞って確実に!との思いでキタテハ狙いに道南へ向かった。
 本州の方はキタテハなんぞ普通種で、その為に1,000kmも走行するなんぞ、お笑いかも知れない。しかし、北海道でキタテハに会うには渡島半島まで出掛けるしかないのだ。
札幌へ出張で来た本州の方が、2〜3時間あるので、熊牧場(登別 )を見たいとか、函館山に登りたいとか、平気で仰るそうだ。県の中心部から1〜2時間も走行すれば他県という、本州での感覚はこの北海道では通 用しない事を充分に理解して頂きたい。北海道はまさにデッカイのである。
 ところで…早朝立ち寄った八雲町で“キ”アゲハを見た。本日の目標“キ”タテハに少し近づいたような気がした(笑)

 

ヒメアカタテハ2004.08.28 熊石

 八雲町から熊石町へと抜ける途中に流れる平田内川、水量 も豊富で清冽な流れ…うーん、ヤマメが居そう!途中でルアー竿を振ると魚影がチェイス!しかし追尾するだけで、当たらない。確かに2匹ほど居るには居るのだが、結構スレているのか?しかし、ここで熱くなっている暇はない。とにかく乙部町に辿り着かなくては!
 途中、畑の周囲に生えているのはご多分に漏れずオオハンゴンソウ。北海道のこの時期は、どこへ行ってもこの花が花盛り!そこに止まっていたのは、ヒメアカ“タテハ”ちょっと違うんだよなぁ。今日会いたいのは黄色い奴なんだよ!

 

シータテハ2004.08.28 乙部

 ようやく乙部町に着いた。いつもの場所に車を停めて、ウロウロ…農家のおばさまに“こんにちは〜”と声をかけられた。良いなぁ素朴な感じで…私も元気に“こんにちは〜!”でも、きっと“あの人何やってんだろう?”そう思ってるに違いない。首からカメラぶら下げ、目的が有るようでないように、ブラブラと…実に怪しい!
 とりあえず、先月末にキタテハを見た場所を中心に歩き回るが、発見できず!捜索エリアを徐々に拡大するもなかなか!
 車で少し移動し、奥の深そうな林道を歩き回った。ドキッとさせられるのがこれ!シータテハ!!でも、アンタじゃないのよ。もっと黄色いのに会いたいのよ。少し似てはいるんだけどね。アンタじゃ役不足!!そんな折り、帯広市のY氏から携帯が入る。“さっきアサギマダラ見たよ!”“で、採れたの?”“いや、網も何も持ってなかったから…見ただけ”私のこのコーナーのアサギマダラ捜索キャンプの記事を見て知らせてくれたのだった。発見場所は中札内村ではないが、完品な個体だったそうだ。まだ十勝にアサギマダラが居る!来週は、それを狙うしかないね。

 

ヤマメ2004.08.29 野田追川

 結局夕方まで、さんざ歩いたけれど、キタテハにはついに会えなかった。乙部町でラムのワイン漬けなるものを手に入れ、遊楽部(ゆうらっぷ)公園へ移動し、炭火で炙って食べた。ん、旨い!しかし、一袋は多くないか?でもビールと共に、ペロリ完食。そこで夜を明かすことにした。明日に期待しよう!
 ところが、翌朝お天気が悪い。曇り空で気温が上がらない。それより何よりメッチャ風が強い!何だか元気が出ないなぁ。せめて昨日逃したヤマメの顔を見ていこうと野田追川に行ってみる。でかい砂防ダムが建設完了間際だった。魚道はあるが、ちゃんと機能してるのか?ダムの上流に入渓。魚は薄いが居るには居る。でもなぁーこんな良い川いじってくれるなよ!お願いだからさぁ!!
 ルアーで数匹キャッチ&リリース後帰路に着く。あー、またキタテハに振られた!もう道内で狙うの止めようかなぁ。津軽海峡渡れば、いくらでも会えるのに…だいたい函館2往復もするなら、その費用で沖縄に行けるって!あー悔しい!!悔しいと言えば、実は遊楽部川で車を壊した。高速にのれる状況ではないので、一般 道をトコトコ…お陰様で途中Kさんのお顔を拝見することが出来た。とても救いになりました。ありがとうと感謝しながらも、心は次週のアサギマダラ〜〜

 

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