ヒメアカタテハ(2004.08.07 帯広市

 六月に札内川流域で発生するジョウザンシジミは、ムラサキベンケイソウが食草になっているのではないかと、その時同行してくれたMさんのヒントで気が付いた。もっともムラサキベンケイソウは、どんな花を付けるのか知らなかったので、一度見てみようと札内川に立ち寄ったが、草茫々で、探すのが大変だった。しかもようやく見つけたもののまだ花は咲いていなかった。
 しかし、今日も暑い!今シーズン、ここまで真夏日は20日を超えたのではないだろうか?暑さに似合う蝶と言えば、マダラチョウの生息しないこの地では、筆頭がこのヒメアカタテハではないだろうか?このヒメアカも北海道では越冬できず、毎年本州から渡ってくる
蝶なのだが、生まれたてのように綺麗だった。北海道に渡った蝶から生まれた道産子だろうか?

 

ウラギンスジヒョウモン2004.08.07 中札内村

 北海道に渡る蝶と言えば、ここ中札内村に今年5月末、アサギマダラが現れた。この情報は、7月24日、上士幌町で出会ったN君に聞いたのだが、実は私もここでアサギマダラを目撃している。6月5日、山梨県のK氏と、そして帯広市在住のM氏とともにここ中札内村を訪れたときに、私の手の届きそうな位 置をゆったりと通過したのだ。
 この件については、N氏のように補虫網で採集してしまえば即、発表可能であるが私のように撮影を主な目的にしている者にとっては、なかなかそれが出来ない。出来ない理由がもう一つあった。実は、その2日後 M氏がアサギマダラの撮影に成功した。その写真の一枚が、イケマ(ガガイモ科)の葉に静止し、産卵姿勢をとっていたのである。こうなると、北海道生まれのアサギマダラが発生する可能性が出てくる。そこで申し合わせをして、発表の機会を延ばしていたのだ。
 実は、その産卵と思われる日から2ヶ月、もし実際に産卵が行われていたら、道産子のアサギマダラが飛ぶかも知れない。そんなことを期待してこのホームページの仲間とキャンプ&探蝶会を企画したのだ。

 

ベニヒカゲ2004.08.07 中札内村

 結果から申し上げると、アサギマダラは今回発見できなかった。今まで発表しなかったのは、道産子アサギマダラが発生する可能性があるなら、そっと見守りたかったからだが、この度ここに記するのは、私たちが発見できなかったとはいえ、発生しなかったとは断言できないからだ。もし読者の方でアサギマダラを中札内村で発見された方がいらっしゃったら是非ご連絡いただきたいと思う。
 卵期から成虫までおよそ2ヶ月かかるので、8月に発見されたアサギマダラから次世代が発生するとは考えにくい。従って、採集されても自然や自然の摂理に与える影響は殆どないだろう。
 ところで中札内村は、ベニヒカゲとミヤマカラスアゲハの天国だった。林道を歩いていて、この両種が目に入らない場所がないと言っても過言ではないだろう。



ニジマス2004.08.07 中札内村

 ところで私は、キャンプの集合時刻2時間前に到着し、札内川上流に入渓した。今夜のキャンプのオカズの調達である。連日真夏日を記録しているので、水温の上がった水は酸素不足のハズ。こんな時は瀬尻に魚が集中する。
 思惑通りに元気なニジマスが次々とヒットした。サイズは泣き尺というやつで、塩焼きにはピッタリの大きさ。しかも、このサイズにしては元気に何度もジャンプを繰り返してくれたが、欲張らずに4本だけキープさせてもらった。
 さて、今日は久々に本気で魚釣りもしたし、気温もメチャ高い。きっと今夜のキャンプサイトでは、冷えたビールもワインもきっと旨さを増すだろう。

 

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