コヒョウモン(2003.07.05 遠軽)

 今日の十勝地方、どうも曇り空であまり気温も上がらないとの予報。仕事が山積してはいるが、土日のうち1日くらいは何とか出掛けたい。そろそろ、イシダシジミも出ているだろうし、カラフトセセリも気になるし等と考えて予報図を睨めっこしているところに来道中の東京のY氏から、電話が入った。滝の上で撮ったセセリがカラフトセセリだと思うが…と、まだ見たことがなかったカラフトセセリがどんな蝶なのかの確認の電話だった。
 撮れたセセリの特徴を聞くと、どうもカラフトセセリに間違いなさそうだと答えると“これがそうなら、沢山いましたよ”とのお話。予報図でも北見から紋別 にかけては晴れマークが1個!これはもうじっとしてられないとばかり、夜駆けでカリブを走らせて、目指すは、遠軽でイシダ、滝の上でカラフトセセリを狙うことにした。
 某採集案内に寄れば、遠軽の自衛隊駐屯地近辺でイシダシジミが発生するとのことで、行ってはみたものの、道路から脇道への入口は、奥が演習場になっているらしく、殆どゲートが閉まっていて身動きが出来ない。仕方なく道端のヒョウモン類を写 しながら、移動を続けた。

 

ヒメシジミ(2003.07.05 遠軽)

 何とかゲートも、立ち入り禁止の表示もない林道の入口を見つけ、うろついてみた。するとクサフジの群生の周りで、イシダシジミらしき蝶を発見!早速撮影していたが、何枚か撮っている内に、どうも様子が違うことに気付いた。それまで、案内書にイシダが居ると書かれているので、そこに居るのはイシダだとばかり思い込んでいたのだが、これってヒメシジミじゃないの?
 
ところが、確認しようにもこの蝶、翅の表ばかり見せてくれて、裏面 が確認できない。十数枚撮影した後にようやくハッキリと裏面が確認できる写 真が撮れたら…ん!やっぱりヒメシジミじゃん!その後近くの川の堤防などクサフジの群生を探したが、結局イシダシジミには出会えずに終わってしまった。トホ…

 

カラフトセセリ(2003.07.05 滝の上)

 お昼近くなったので、イシダは諦め滝の上へ向かった。目指すポイントへ到着前に、まずは腹ごしらえ。…とドライブインの駐車場に車を止めた。止めた車とドライブインの建物との間の僅かなスペースにクローバーが生えていた。そこにちょこまかと小さな蝶が…。それが何と、目指すカラフトセセリだった。
 何だかたくさん居そうなので、とにかくドライブインで“冷やしラーメン”を食べた。ここのところ麺食いの私は、ラーメンと蕎麦ばかりだったが、これが今シーズン初の“冷やしラーメン”
 その後、遠くのポイントを探す必要もなさそうだと、近所の原っぱをウロウロしたら、案の定どこにでもこの蝶は飛んでいた。カラフトセセリが小さな蝶だと認識はしていたが、小さな花の半径ほどしかない前翅長で、改めて小さいなぁーという印象だった。少なくとも北海道の蝶の中では最少だろう。往復五百数十kmのドライブも、この小さな蝶に癒される気がした。

 

オオイチモンジ・エゾシロチョウ・ウスバシロチョウ・モンキチョウ他

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