トノサマバッタ(2002.09.14 鹿追町)

 蝶のシーズンももう終盤に近づいた。夏の蝶達はすっかりボロボロになり、かろうじてタテハ類がその鮮やかさを放っている。昨夜S氏から“明日はどこ行くのー”と連絡があり一緒に鹿追町菅野温泉方面へ出掛けることになった。昨年はここで、大量のメスグロヒョウモンを見て驚喜した。それに、北海道の蝶のHPの草分けとも言えるMさんが、ここでよくタテハの写 真を撮っておられたのを思い出した。
 出発した時は晴天で、外気温は20度ほどあったが、鹿追町方面 の空には雲が見える。しかも標高が上がるにつれ気温が下がった。日が差せば気温が上がって、蝶も飛ぶかも…と淡い期待をして車を走らせた。もっとも、運転は例によってS氏ではあるが…
 現地には到着したが、やはりパッとしない。終わりかけのアメリカオニアザミにボロボロのヒョウモンがヨタヨタと飛んでいた。その足元に大きなバッタがいた。このトノサマバッタ、元気なら一飛びで10m以上も飛行するのに、やはり気温が低いせいかモタモタしている。滅多にないチャンスとシャッターを切らせて貰った。

 

ニジマス(2002.09.14 鹿追町)

 雲の切れ間を待っている間、魚でも釣ろうかとS氏と竿を出した。彼はルアー竿と、フライ竿と持っては来ていたが結局イクラで餌釣り、私はルアー。
S氏が先に竿を出したので、私は少し上流に竿を出した。
 その2投目。水深30cm程の浅瀬で、いきなりスピナーがひったくられた。“おっ、中型サイズか”と慎重に取り込む。“へへへ、やったね!”今シーズンの初物だった。今年は蝶の写 真撮影ばかりで、竿を出すのは、お盆に芦野君のガイドをしただけという状態。当然所属のクラブにも魚の登録はナシ。もっともこの魚も27cmで登録には程遠い。しかし、久々に魚の感触を思い出させてくれたニジマスに感謝!

 

魚影(2002.09.14 然別湖)

 雲の切れ間を探してさまよったが、結局は良いポイントを見つけられなかった。途中キノコ採りをしている人を発見。ん?どこかで見たような…。やっぱり蝶仲間のY氏じゃあありませんか!しかも、K先生もご一緒。こんなトコで何やってるんですか?彼等は今年の竿納めで、キノコ鍋で一杯やるんだそうだ。お誘いを受けたが、菅野温泉で一泊の飲み会じゃちょっと辛い。ところで、ルリかキベリ見ませんでした?するとK先生“キベリなら1頭採ったぞ”うーんやっぱり居るんだよなー。何で我々の前には姿を見せてくれないんだ!
 そうこうしている内に然別湖に着いてしまった。お腹も空いたことだし、レストランで腹ごしらえ…と思ったら、ん?どこかで見たような…レストランでウェイターしてる人カメラマンのY氏じゃないですか!S氏と生姜焼き定食食べて、レジへ行ったら、Y氏が少しオマケをしてくれた。2月からここでバイトしてるんだとか。
 お腹も膨らんだことだしと、湖面を見に行くと魚影がいっぱい。どうせウグイだろうと思っていたら、ニジマスの巨大な陰が見えかくれする。偏光フィルタの持ち合わせがあったので、何とか写 真になった。魚達もこの時期の然別湖が禁漁だって知ってるみたい。その後スコールのような雨が降りこの日はオシマイ!いつになったらキベリに会えるんだ?

 

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