スジグロシロチョウの集団吸水(2002.07.14 長流枝内)

 台風の間(はざま)ということで、今にも泣きそうな空、しかし気温は異常に高い。雨までの時間、1枚でも写 真を撮りたい。こんな時はいつもの長流枝内。
 しかし、気温の割にはあまり蝶が飛んでいない。取りあえず出迎えてくれたのが、スジグロシロチョウ。あちらでも、こちらでも、10匹程度の集団で吸水する姿が見られた。

 

ウスバシロチョウ(2002.07.14 長流枝内)

 チシマフウロが咲き乱れる頃、この長流枝内にはパルナシウス(ウスバシロチョウ属)が乱舞していた。この場所は、ウスバシロチョウと、ヒメウスバシロチョウが混在する貴重な場所なのだが、その頃ウスバシロチョウは10数頭に1頭程度だったのだが、今日、驚いたことに、まだパルナシウスが飛んでいた。しかも全てがウスバシロチョウで、あんなにいたヒメウスバシロチョウは1頭も見ることが出来なかった。
 これは、明らかにウスバシロチョウの方が発生が遅いということだろう。特に今年はひどい寒波が北海道を襲い、ウスバシロチョウとヒメウスバシロチョウの発生を大きく分断した結果 、寒波前がヒメウスバシロチョウ寒波後がウスバシロチョウと、明確に発生時期を区分してしまったのかも知れない。

 

ギンボシヒョウモン・ヒメシジミ♀・カバイロシジミ♀・アカタテハ
   イチモンジチョウ・コヒオドシ他
エゾシモツケ・タチオランダゲンゲ・クサフジ他

戻る      2002年版目次へ      次へ