セイヨウノコギリ(2002.07.06 長流枝内)

 台風が接近ということで、黒岳登山を断念し、お仕事をしていたのだが、十勝の雨は午後からとのことで、お昼に長流枝内を訪れてみた。
 以前にも書いたと思うが、ここ長流枝内には町営キャンプ場があり、散策路が整備されている。この前に訪れた時に、フウロソウが咲き乱れていた場所に行ってみたが、ほとんど花はなかった。もう時期が終わったのかと思ったら、そうではなかった。散策路の両側全てが林際まで刈り込みされていた。フウロソウもハクサンチドリも、タンポポさえ見あたらない。所々にクローバーがあるだけ。蝶も当然少ない。
 音更町は何で、手間暇かけて、税金かけてこんなマネをするんだろう。一度野幌森林公園を見せてあげたい。あそこの良さは、道路だけ整備、それ以外は人間の手を入れないという方針だと思う。林の縁の豊かな植物相に、いろんな昆虫があつまり、それを目当てにいろんな鳥が集まり、それらを見にいろんな人が集まると言う構図を彼等は知らないようだ。施設を作り、草を刈って見た目こぎれいにして満足されているご様子。呆れるどころか、腹が立つ。かろうじて見つけたセイヨウノコギリの涼しげな花と葉に、ちょっとだけ安らぎを覚えた。

 

ヒメシジミ(2002.07.06 長流枝内)

 長流枝内のキャンプ場近くに高速が通っている。地元の人は、使ったことがほとんどない。(当然私もない)高速料金が経費で落とせる出張族がたまに使うだけのようである。
  キャンプ場を出て、この高速の保守用の小道に入るとハギの周りに何か飛んでいる。ヒメシジミだった。何かシジミチョウの典型のような気がして好きな蝶である。30カットほど撮れたので、あとでゆっくり選んで、写 真展にもどれか出品しよう。でもまだ、あと8枚くらい不足か…

 

コガネムシの死(2002.07.06 長流枝内)

 帰り際、道路にコガネムシを見つけた。しかし、歩いているという様子ではなく、でも移動をしている。近づいて見たら、アリがコガネムシの死体を運んでいたのだ。死んでもちゃんと他の昆虫の栄養になるコガネムシがうらやましい気がした。虎は死して皮を残すそうだが、果 たして私には何が残せるんだろうか。いや、別に何も残さなくて良いンですけどね。
  周囲には、私が死んでも、墓だけは作らないでとお願いをしている。地球上の人間皆が墓作ったら、未来の人達の住むトコ無くなりますからね。みんな聞いといてよー。私が死んだら、宗教色なしの、献花一礼、ワグナーでも流して頂きましょうか。お別 れ帳に一言なんてのも良いかな、で、棺桶には花と蝶入れてよー。でも標本のピン刺さないでねー、痛いから。火葬後撒骨。十勝川で良いわ。その後みんなでお酒飲んでねー。何しに集まったかワカランくらい飲んでねー!(行き当たりバッタリで書いてたら妙な話になりました。私もトシですかねぇ)

 

モンシロ・イチモンジ・コミスジ・ギンボシ・クロヒカゲ・アカタテハ
  ヒメアカタテハ 他
サルナシ・ウツボグサ・タビラコ他

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