スミレ(2002.05.25 長流枝)

 昨日は、深酒をしてしまい、冴えない朝を迎えた。どうせ、お天気は良くならないだろうと、気を許していたのだ。ところが、10時くらいから急に外が明るくなってきた。こうしては居られない!
 
出発時刻が遅いので、とりあえず近場の長流枝へ。走行中の車の外気温計は19度を示している。これは期待出来そうだ。もう3週間も蝶の姿を見てないもので、気が逸る。
  数年前にスギタニルリを見た例の丘へ向かった。スギタニはネットインは幾度もしてるし、写 真も数枚撮ったことはあるのだが、これぞスギタニと分かる写真は1枚も撮れていない。
 いつもの丘のいつもの場所には、いつものようにスミレが咲いていた。今日は期待出来そうだ。

 

オツネントンボ(2002.05.25 長流枝)

 オツネントンボがエビガライチゴにとまっていた。この丘にはエビガライチゴが非常に多く、蝶に夢中になっていると、ときどき、この棘でひどい目に合わされる。
  ところで、このオツネントンボ、名前の通り越年トンボなのである。未成熟のまま年を越し、翌年産卵をするのだそうだ。この細身の体で、厳しい冬をどうやって乗り切っているのだろう?
 そして、お待ちかねのスギタニが現れた。しかし、何と言うことか、デジカメがバッテリー切れをしてしまった。実は先週、予備の電池を1本崖の上に落としてしまった。(フィールドノート2002.05.18)そこで新品の電池を4本買い、昨日充電してから入れ替えてきたのである。しかし新品のニッケル水素電池に良くあることなのだが、使い初めの1〜2度目は完璧に充電されないという性質を持っている。そのことをすっかり忘れていたことによるトラブルだった。今年もスギタニの写 真、撮れずに終わるのかなぁ〜トホ!

 

エゾスジグロシロチョウ(2002.05.25 岩内)

 結局自宅に戻るが、あるのは充電済みとはいえ3本しか電池がない。あーそうだ !もう1本アルカリ電池を入れてしまえ!テスとしてみたら、これは使えそう。気を取り直して、再び長流枝へ向けて車を走らせた。 ところが、ところがである。十勝大橋を渡るとき、長流枝方面を見ると、真っ黒な雲に被われているではないか。しかもその雲、日高山脈まで続いている。
 橋からUターンして南を見ると、“おっ、南の方が雲が薄いぞ”そこで急遽行く先は岩内方面 になった。かくして雲の切れ間、切れ間を求めてさまよったが、結局雨からは逃げ切れず。しかも、外気温計は13度まで下がってしまっている。
 ついに、今日撮影できた蝶はこの1枚のみ。実はこの写真、吸密シーンではなく、羽化後まもなく、まだ飛べないエゾスジグロが、必死にタンポポをよじ登って、花にたどりついた所です。
 あー、明日こそ晴れてくれー!お願いだぁー!


ナルコユリ、ヒメイズイ、ミツバウツギ、ユキザサ他
ウグイス(クリックすると鳴き声が聞けます)
、カワガラス他

 

 

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