ツマムラサキマダラ♀(2005.10.29 沖縄本島北部

 コノハチョウの艶姿、如何でしたか?手の届く距離で、これ程多くのコノハチョウに出会えるとは思ってませんでしたので、ちょっと感動!そしてコノハチョウの美しさも再認識させられた出来事でした。
 更に帰りがけに撮影したのが、このツマムラサキマダラの雌。しかも労せずとも翅の表も見せてくれました。昨日は何故か雄ばかりの目撃でしたので、こちらもちょっと嬉しい写 真です。ところで、ツマムラサキマダラの雌はこうして翅を半開きにして止まるケースが多く、雄はきっちりと閉じて止まるケースが多いように思う。雄雌ともに前翅に紫光沢の鱗粉を持つのだが、雄の方が強い光沢を持つことと何か因果 関係がありそうな気がする。
 さて、次は先程訪れた最初のポイントに戻ろうと云う事になった。シロチョウ科がワンサカ居ると聞いているそのポイントにも陽が射していることだろう…

 

ベニモンアゲハ(2005.10.29 沖縄本島

 ところが、朝のポイントに戻って唖然とした。陽が射していないのである。もちろんお天道さんはとうに高くなっているのだが、何やら怪しい雲に遮られているのだ。おっかしいなぁ。天気予報では一日晴れるハズだったのに…辛うじて飛んでいたのはベニモンアゲハだけ。
 この時点で、私はまだ天気予報を信じ、きっとすぐに晴れて陽が射すことを疑ってなかった。お昼も近いし早めの昼食にしますか…ということで美味しいと評判の沖縄そば屋へ向かうが既に駐車場は満杯。結局ラーメンを食べることになったが、既に空は泣き出していた。それでも、食べているうちに天候は回復するだろうとお気楽な私であったが、食べているうちに雨音が聞こえるほどの降りになり、風も出てきた様子。

  天候回復まで、Mさんの家にお邪魔させてもらった。Mさん自らパパイヤを剥いてくれた。うっ、旨い!!パパイヤにシークァーサーを搾って頂いたが、完熟パパイヤがこれほど美味しいとは!私が今まで食べていたパパイヤは何だったんだろうと云うほど旨い!いくらでもどうぞというMさんの言葉に甘えて、お代わりをしてしまった。

 

リュウキュウウラボシシジミ(2005.10.29 沖縄本島

 雨が小降りになったのを見計らって、北に向かい車を走らせる。しかし、午前中より確実に気温は下がっているようだ。Mさんは、私を案内したい場所があったようだが、そこへは小川を渡る必要があった。しかし、先程の強い雨で小川は茶褐色の濁流となり増水していた。
 そのことが私にとって良かったのかも知れない。林の中をちょこまかと飛ぶ本当に小さな蝶を発見した。なかなか止まらず、目で追うのも大変な程小さな蝶だった。ようやく止まってくれたので、望遠マクロで覗くと…“あ、ナントカウラボシシジミだ” と思うが“ナントカ”が出てこない。全くFieldのアタマは情けないのだが、とにかく撮らなければと3枚ほど撮影したところで、姿を見失ってしまった。

 

リュウキュウヒメジャノメ(2005.10.29 沖縄本島

 目的の場所には到達出来なかったが、川の周りには数種類の蝶が舞っていた。リュウキュウヒメジャノメ、リュウキュウアサギマダラ…ん?“リュウキュウ”が付く種類ばかりだ。そうそうリュウキュウハグロトンボも飛んでましたね(笑)

 

キチョウ(2005.10.29 沖縄本島

 キチョウが数頭飛んでいた。北海道にキチョウは居ないので、これも押さえて置かなければとカメラを向ける。裏面 のヨゴレが秋型っぽくて良い…なんて考えながらシャッターを切ったのだが、これ本当にキチョウなんだろうねぇ?前翅の先端がやたら尖って見えるけれど…もう少しちゃんと観察するんだったかなぁと思っても後の祭だよねー

 

カメムシ(2005.10.29 沖縄本島

 次に移動した先には、蝶が全く居なかった。草の葉に止まるこの赤い昆虫だけが目を惹いた。ナガカメムシの一種だと思うが、和名は調べがつかなかった。こいつを撮っているときに、東京在住の蝶仲間のことをふと思い出した。この場に居合わせたら、嬉々としてレンズを向けていたことだろう(笑)
 ところで、ジンメンカメムシというのが居る。模様が人の顔に似てるので、ジンメン(人面 )と名が付けられているのだが、このカメムシもアタマを下向きにしたところを想像して頂きたい。私にはリーゼントのツッパリ兄ちゃんだと思うのだが皆さんはどう思われますか?


※沖縄を案内していただいたMさんから“アカホシカメムシ”ではないかとご連絡を頂いた。詳細は資料が私の手許に無く解らないが、どうやら沖縄特産種らしい。ご連絡頂いたMさんに改めて感謝申し上げたい。

アサギマダラ(2005.10.29 沖縄本島

 本日最後に案内して頂いた場所でアサギマダラを撮影した。でも、待てよー。ここって、一昨年来た場所だよ。しかも、全く同じ場所でアサギマダラを撮っている。(2003年度版 Field Note 参照) 何だか面白い出来事だと思った。
 出足好調に思われた今回の沖縄撮影旅行であったが、思わぬ天候の崩れで予定が狂ってしまった。今朝、予定を変更してコノハチョウのポイントを先に訪れたのが大正解で、相変わらず悪運だけは強いFieldではあるが、果 たして明日はどうなることやら…

 

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