朝食(2005.10.29 沖縄本島北部) |
|
ここマハイナホテルの朝食は7時からであった。チェックインの時に“えー、6時半じゃないの?”とフロントに言ってしまったのだが、考えてみたら沖縄の朝は北海道より40分ほど遅れてやってくる。実際6時ではまだ世の中真っ暗だった。とにかく出かける用意を全部済ませ、7時に食堂に一番乗り。
|
ナガサキアゲハ♀(2005.10.29 沖縄本島北部) |
|
Mさんは、私の想像通りとても優しそうな紳士だった。車窓越しに握手をしてから、Mさんの車に乗り込む。今日はMさんの車で案内していただける事になっていたが、Mさんのお話ではこの車、今日で最後なんだそうだ。新車を買ったのだが、まだ保険の手続きが完了していないのだとか…
まず、目指したのはシロチョウが沢山居るポイント。途中ナガサキアゲハを発見したので車を停めてもらう。林内の薄日が射しているような場所だったので、これ以上シャッタースピードを上げることが出来なかったが、私はこのようにブレた写 真が嫌いではない。逆に動きがあって面白いと思う。前翅付け根の赤い三角マークも写 っていて気に入った写真になった。 目指すポイントに車を停めて、周囲を見渡すが、およそ蝶らしいものの姿は全く無かった。どうやらこのポイント、山の影になっていて日が射すまでに、まだ間がありそうだ。ならば、予定を変更して先に別 のポイントを覗こうと云う事になったのだが、この判断が大きな意味を持っていたことに後で気付かされる。 |
白いイワカワシジミ(2005.10.29 沖縄本島北部)
|
|
移動した先で、Mさんは携帯電話をかけ始めた。どうやらお友達に車の駐車許可を求めている様子。狭い道路脇に車を寄せて歩き出すと、そこはシークァーサー畑だった。沖縄に行かれた方は当然ご存知だろうが、正式な和名はヒラミレモンと言う。レモンと云っても青くてまん丸で、酢橘(スダチ)をやや大きくしたような感じ。酸味は普通
のレモンより強くはないが、クセが無くジュースが美味しい。またレモンのように生で搾って、料理などにも利用する。
|
ウスイロコノマ(2005.10.29 沖縄本島北部)
シークァーサー畑では、お姉さん達が収穫作業をしていた。“こんにちは〜、お邪魔しま〜す”と声をかけながら先へ進む。それにしても、一旅行者が一人で、フラリとこんな所へは来れないよなぁー。Mさんが居てくれたからこそのポイントだと思う。
シークァーサーの木陰では、あちこちにウスイロコノマの姿が見られた。もちろん北海道には居ない蝶で、見慣れてはいないのだが、裏面 の模様はかなり個体差がありそうで面白いと思う。この写真は秋型で黒い部分が発達していた。
ナミエシロチョウ♀(2005.10.29 沖縄本島北部)
シークァーサーの畑を抜け、開けた空間に出た。そこには、ナミエシロチョウが沢山いたが、残念ながら、かなり擦れた個体ばかりだった。
クロボシセセリ(2005.10.29 沖縄本島北部)
更に、そこにはユウレイセセリ、チャマダラセセリに混じってクロボシセセリもやって来ていた。もう少し早い時期なら、この場所だけでも結構楽しめたことだろう。
そして、道の奥には岩場が見える。私より1週間早くこの場所を訪れているBさんが言っていた場所に違いない。そして、そこは沖縄の天然記念物コノハチョウのポイントなのだそうだが、果 たして…