ムモンアカシジミ(2005.9.10 定山渓

 9月9日、私のField gearが届きました。今までお世話になったカリブは、既に150,000kmを走行してましたので、それを○十万円かけて直しても、果 たしてあと何年乗れるかと思案の末、入れ替える事に決めたのです。それにしてもカリブにはお世話になりました。もう相棒と言っても良いくらいに、私の我侭を聞いて走ってくれました。その相棒との突然のお別 れに、一抹の淋しさを感じます。こんな事なら、格好の良い写真を撮っておいてあげるのだったと思うのですが、修理工場で休んでいるカリブは既に傷付き、写 真を撮る気にはなれませんでした。そして、その原因を作った私自身の責任を痛感致します。ゴメン!!
 届いたField gearを、より使いやすくするためのアイテムを100円ショップであれこれ買い求め、更に車内でデジカメのバッテリー充電・パソコンの電源供給などが出来るようにいじくりました。更に牽引ロープ、バッテリー充電ケーブル、スタック時の脱出用具等々を積み込み、これで万全と思ったら、さっそくどこかへ行ってみたくなるのが人情。夜中にもかかわらず、先週行く予定だった定山渓に向けて早速試運転。日高の道の駅まで走り一休みしたときに、そう言えばコイツ寝心地はどうなんだ?とシートをアレンジして横になってみました。
 “うー寒っ!”っと目が覚めた!ん?よほど疲れていたのか、よほど寝心地が良かったのか?どうやら爆睡していたようです。Tシャツ1枚で、お腹にフリースの膝掛け乗せて寝ていたのですが、それにしても寒いっ!外気温をチェックしたら何と11度だと!こりゃ寒い訳だ!外で軽く身体を動かし、運転再開。

 

キベリタテハ(2005.9.10 定山渓

 定山渓については、Kさんからキベリタテハが多産しているとの情報を頂いていた。詳細なメールを頼りに走るが、それによると通 行止めのゲート手前を曲がることになっているのだが、どこまで走っても通行止めにはなっていない。おっかしいなぁとUターン。しばし戻ると、見覚えのある場所が見えてきた。何気なくそちらへ行ってみて驚いた。Kさんが送ってくれた林道入口の写 真は、正にここなのだ。つまり私もその場所へは過去に幾度か行ったことがあったのだ。いつも私は闇雲に走っているのもだから、林道名なんかは殆ど覚えていない。林道名を聞いて、行ったことがない場所と思い込んでいただけだった。そんな勘違いから片道30kmもロスしてしまった。トホホ…
 ところで、現地の天候だが、晴れて高温になると期待していたのだが、ようやく19度。さっぱり気温は上がらない。しかも空はどんより…うーむ参った!それでも折角来たのだからと、林道をあちこち行ったり来たりしているうちに、オレンジ色のシジミが飛んだ。もしやと思うがすぐに見失う。そのうち遠くの白い花に確かにオレンジ色の蝶が…車を適当な場所に停めて、歩き出す。イカリモンガかも?などと考えながら近づくと、それは紛れもなくムモンアカシジミであった。毎年目撃しながらなかなか撮影チャンスに恵まれなかったムモンアカが、何と目の前数十センチのところで悠々と吸蜜してる。やったね!これで、ここまで来た甲斐があったというもの。

 結局ムモンアカはこの個体の他にも多数目撃できたが、肝心のキベリがまだ登場していない。そこで作戦を考えた。林道を行ったり来たりしてもムダかも知れない。それよりキベリが現れそうなポイントを絞り込んで、そこで持久戦ということにしようと決める。そして一番確立の高そうな、崖から水が滲み出している場所を選び、一服しながらじっと待ち続けた。

 

シータテハ(2005.9.10 定山渓

 ちょうどお昼が近づいた時にチャンスはやってきた。それまで空一面 を被っていた雲が、ぽっかりと穴を明け、陽が射し始めたのである。私にとっては、ここまで三百数十km走ってきた努力が報われたかのように思えた。そして案の定キベリはやって来た。いつの間にか崖の上の方に止まり、時折翅を広げては、その華麗な姿を誇示している。
 うー、下りてきてくれないかなぁーと、見ている時にキベリは宙を舞ってくれた。ところが、次に止まったところも高い崖の上。とりあえず一番長いタマ(レンズ)で証拠写 真を撮る。その後も幾度か静止位置を変えてはくれるのだが、まだまだ撮影可能距離ではない。と、その時もう1頭のキベリが現れた。

 

アカタテハ(2005.9.10 定山渓))

 そのキベリは地表に止まり、翅を開閉し始めた。慌てて駆け寄ると、ふわりと舞い上がり、今度は崖へ。でもかなり低い位 置だ。カメラを連写モードに替え、シャッターを切るが4枚目のシャッターが下りた時にはもうその姿はなかった。しかも、気が付くと崖の上のキベリもいつの間にか姿を消していた。
 それでも一瞬のチャンスをモノに出来たと思い込んでいたのだが、後に地表に下りた方のキベリは、後翅が破損していたことに気付く。うー、残念。2頭のキベリが姿を消したので、仕方なくあたりをうろつく。

 

ヒメアカタテハ(2005.9.10 定山渓

 全く現金なもので、午前中姿を現さなかった蝶たちが、陽が射した途端にあっちでも、こっちでも吸蜜しているではないか!エルタテハとルリタテハは見なかったが、結構私の目を楽しませてくれた。
 それらのタテハを撮影しながら、キベリが現れる次のチャンスを窺おうと思っていたのだが、結局陽が射したのは、たったの30分。その後はキベリどころか、他のタテハまで姿を消してしまった。

 

ん?(2005.9.10 定山渓

 今日はもうダメかなと思い、帰りかけたとき、目の前を派手なヤツが高速で過ぎった。蛾であることはすぐに分かった。後翅のあの派手なのは、きっとシタバ蛾の類だろう。飛んで行った先の木の枝をじっと見るが、なかなか見つけられない。ようやく目が慣れて1頭発見したら、今度は次々と見えてきて、結局その枝には4〜5頭が止まり集団お見合状態だったようだ。そのうちの2頭だけがこの写 真に納まっているのだが、皆さんはお分かりになりますか?
 ところで、先月末に新宿で会いそびれたスーさんが札幌に戻っている。連絡して捕まえることが出来たら寄っていこう。何しろ、5月のイタリア土産、まだ渡してないもので気がかりなんですよ。F1好きの彼には、フェラーリのフラッグを用意してあったのですが、先日醤油を飛ばして汚してしまった。これ以上汚す前にさっさと手放したいんでね(笑)


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