プロローグ(200310.25 沖縄県那覇市〜国頭村)
|
|
“秋の沖縄を訪ねたい”昨年石垣島を訪れた時にそう思った。昨年4月の石垣は、気温が30度近くあるのに、夜の街灯に蛾が1匹も居なかった。地元の人に“何で?”と尋ねたら“まだ春でしょう”と言われて唖然とした。でも“言われてみれば確かに!” |
コオロギ(200310.26 沖縄県国頭村)
|
|
泡盛の良いところは、かなり飲んでも朝まで残らないこと。この日も寝覚めスッキリ!そして案の定、子どもの頃の遠足の朝よろしくアラーム前に起床。6時半の朝食時刻を待ってレストランへ。あれ?沖縄のホテルの朝の定番、パイナップルジュースが無いぞ!ま、オレンジジュースで我慢しちゃるか。パンとサラダとヨーグルト。最後にコーヒーを…ん?!納豆臭い!!朝一番で来てるのに、まさか昨夜の沸かしコーヒーじゃないだろね!もうここのコーヒー飲んじゃらんけんね。フン! |
黒イモリ(200310.26 沖縄県国頭村)
|
|
ところで、木製遊歩道と聞いていたので、私はちょっと甘く見ていたようだ。昨日まで峠や山間部では雪の北海道から、いきなり気温28度の沖縄。しかも、私は2ヶ月程山遊びをしていない。思いの外アップダウンの厳しい遊歩道で、これじゃ階段を行ったり来たりする運動系クラブの練習のようじゃあありませんか。やや足元があやしくなったころ、こいつに出会った。 |
アカヒゲ(200310.26 沖縄県国頭村)
|
|
ようやく滝にたどり着いた。大きな岩がゴロゴロしていたが、その岩に赤茶色の綺麗な小鳥が止まっていた。“これが噂のアカヒゲかぁ!”(やっと、知ってるイキモノが…)岩の上に雄と雌が交互に現れてくれたが、ちょっと距離がある。デジの感度800で撮ってみたがノイズだらけ。周りは鬱蒼としていて暗いのだ。かといってストロボが届く距離ではない。撮影を諦めて帰りかけたとき、遊歩道の手摺に雄がとまってくれた。“チャンス”2〜3枚シャッターを切ると、このアカヒゲ、元気に一声囀って飛び去った。 |
リュウキュウアサギマダラ(200310.26 沖縄県国頭村)
|
|
ところで、ふと気付くと、ここまでで、まだ蝶にはイシガケチョウとリュウキュウコミスジにしか出会ってない。思いの外鬱蒼とした森の中だから仕方ないのか。それにしても、セミやら鳥やら蛙やら騒々しい森だ! |
リュウキュウウラナミジャノメ(200310.26 沖縄県国頭村)
|
|
リュウキュウアサギマダラを追いかけていると、次に出会ったのが、このリュウキュウウラナミジャノメだ。えっ!何でもリュウキュウが付くって?仕方ないじゃありませんか、ここは琉球王国なんですから! |
イワカワシジミ(200310.26 沖縄県国頭村)
|
|
何だか調子が出てきたぞと、ほくそ笑んでいたら、何やら見たこともない蝶が…裏が緑色で、表は黒っぽい。もしかしたら、イワカワさんじゃぁありませんか! |
以下次ページへ続く…
(上記文章中、コオロギの“アンタ誰?”はマダラコオロギ。
イモリの“アンタ誰?”はシリケンイモリと思われます。
と、読者の“ふるさん”からご連絡頂きました。感謝! )