第19章 崩壊した街(Italy5)
1.崩壊そして再生 1976年11月6日 イタリア北東部にマグニチュード6.1の直下型地震が発生し、965人がその犠牲となった。街は完全に崩壊し、ほぼ壊滅状態だったという。
蝶の街からの帰りにある街に寄った。どーんと大きな建物の前に車を停め、街の中を歩いたら、奇妙な建物が目に止まった。石造りの建物の、その石一つずつにナンバーがふられていたので、ルチアーノに尋ねてみて驚いた。この街は40年ほど前に巨大地震に見舞われ、壊滅したのだと言う。しかし、街を再建するに当たり、崩れた石の一つ一つにナンバーをふり、元通 りに築き上げたのだそうだ。
最初の建物に戻り中を覗くと、震災当時の写
真が掲示してあった。この小さな街だけでも数百人が命を落としたことだろう。
ところで、この街にもう一つ驚いたモノがあった。教会の地下にこんなものが展示してあった。全部で3体、特に大きな損傷はなく、ガラスケースに納まっていた。プレートに書かれている1770は発見された年?それともこの方が亡くなった年なのか?Paolo
Marpilleroは名前?聖教者かなぁ?
2.イタリア人気質 ルチアーノに言わせると、イタリア人は5分で親友になれる。ただし30分で大喧嘩して、1時間でまた他人どうしになれる…のだそうだ。 ところで、実はここまでママのご近所さんPierinoも同行していたのだが、どこへ行ったか見あたらない…と、思ったらこんなところで、もう飲んでましたね。実はこの御仁、先の章に書いた、3日間飲み続けたという伝説の男だったんですね。しかも、どの街のBarにも必ず友達が居るという。不思議な方です。では、私もルチアーノの言うことがホントかどうか試してみましょうと、さっそく参戦(笑) |