第13章 麗しの街再び(Swisse7)

 

1.Montreux(モントルー)

帰り頃には雨が上がった。絶好のビューポイントがあるとルチアーノが言う。どうも観光客にはあまり知られていない場所らしい。急な坂道を登り詰めて到着したのは…


ホテル学校

 実はここ、崖っぷちに建つ(あくまで地理的な説明で他意はありません)ホテル学校。その駐車場にはラインが引かれ、生徒用とか講師用とか…おや?ゲスト用の他にビジター用まである。私のようにビューポイントを求めてフラリとやってくる方もきっと居るのでしょう。お招きしたお客様(ゲスト)の他に招かざる客にまで気を配るとは、さすが“おもてなしの心”を学ぶ場所だなぁと感心することしきり。色々な国籍の生徒さん(東南アジア系の生徒さんもいましたね)も、皆さんが挨拶してくれました。気持ち良いねー!!


Montreux

 で、肝心の景色の方は…うーん、流石に壮大な眺め!しかし、もったいないよなー、空には雲が、湖上には霧が出ている。これはこれで幻想的なのだが、もう少し天気が良くて、夕焼けかなんかだったら申し分ないんだろうなー。
  ついでながら、この湖の対岸の山の麓には、あの有名なミネラル・ウォーターのEvian(エヴィアン-仏領)があります。


Montreux

 少し拡大して見てみましょう。半島の輪郭に注目して下さい。右端にビルの谷間がありフラットになってますが、そこが例のクィーンのフレディー・マーキュリー像がある公園。中央よりやや左の高いビルの左奥。これまたフラットになってますが、これはCasino Barriere de Montreuxつまりカジノの屋根。
( ここでピーンと来た方、あなたは立派なロック・ファンです!)かつてこのカジノが火災に遭ったとき、その煙が湖上を漂った。それを目撃して出来たのが、あのディープ・パープルの名曲…(ここまできて、まだ???のあなた、ロックに縁の無い方です…(笑))そう、Smoke on the water なのです。ちなみにこの建物、名前はカジノですが、ホテルでありコンサートホールもあるそうです。


Chillon城

 ビューポイントから左手の眺望です。こちらの方が光の加減が良い。岸沿いに、先日プラプラ歩いた遊歩道が見えます。これは岸に沿って延々と続いているようです。その一段上に一般 道。更にその上方にハイウェイ。あのディープ・パープルの名曲High way starがこれに因んだものかはどうかは存じ上げません(笑)


夕陽に輝くChillon城

 光の加減がどんどん良くなって来たので、下界?に下りてみました。雲がなく山がはっきり見えて、風もなく湖面 にChillon城がくっきり映っていたら…この写 真高く売れるかも(笑)

 さー、スイスも残すところ明日の半日だけとなりました。午後からはイタリアに向けてロングドライブです。珍しい蝶にも会えたし、景色も満喫できました。これで思い残すことは…ん?待てよ!そう言えば明日のお昼に、私にとってはとても難儀なことが待っているのだった。どうしよう!!

前ページ : 次ページ