Papilio maackii Menetries
(Papilionidae)
ミヤマカラスアゲハ
北海道音更町長流枝内
May.31.1987  春型♂表(×1)
北海道音更町長流枝内
May.31.1987  春型♂裏(×1)
北海道音更町長流枝内
Jun.12.1983  春型♀表(×1)
北海道音更町長流枝内
Jun.12.1983  春型♀表(×1)
長野県諏訪市
Jul.26.1981 夏型♂表(×1)
長野県諏訪市
Jul.26.1981 夏型♂裏(×1)
北海道様似町幌満
Jul.29.1984  夏型♂表(×1)
北海道様似町幌満
Jul.29.1984  夏型♂裏(×1)
前後翅裏面の黄白色の帯がかなり退化した例である。九州産では後翅に帯のない個体も多いと聞くが、北海道産でここまで発達が弱いものは珍しいと思われる。
北海道音更町長流枝内
Jul.25.1985  夏型♀表(×1)
北海道音更町長流枝内
Jul.25.1985  夏型♀裏(×1)
春型・夏型:北海道産の春型♂では開翅長(展翅した状態での左右の前翅の幅)6cm〜とかなり小型のものが見られる。春型♀は7cm〜で、やや大きい。夏型♂は9〜10cm。 ♀は10cm〜で、春・夏型共に、♀がやや大きい。
北海道産・本州産:夏型♂の比較で、明確な差異は認められない。
♂と♀:翅の地色は、春型・夏型いずれも♂が黒っぽく、♀は赤茶っぽい印象がある。胴体の太さは明らかに♀が太く、前翅外縁のくびれは♂の方が強く♀は直線的な印象がある。表面 の金緑色の鱗粉の発達は♂が強くコントラストがあるが、♀ではややぼやけた印象。♂の前翅表面 下部には、性標が明瞭に見える。(左写真、左が♂右が♀の前翅、♂の写真、白丸内の翅脈に沿って黒い毛が生えている) この特徴は、近似種カラスアゲハにも、共通で見られる。

(太線は1cm間隔です)

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