2020この1年

2020年の漢字

 Fieldにとって今年の漢字は“錯”です。意味は“入り交じる”です。良いことも少しは有りましたが、困ったこと、怖かったこと…がてんこ盛りの一年でした。
 今年一番の話題は言うまでもなく新型コロナ。正式にはSARS-COV-2細菌により発症する病気をCOVID-19というのが正式な名称なのだそうだが、誰も正式名称を使う人は居ませんね。Fieldは最初、あまり気にしていませんでした。“何をそんなに騒いでいるの?”という感覚でした。昨年の2月、日本国内でインフルエンザによる死者数が1日平均2,000人を超えていましたが、さほど騒ぐ人は居なかった気がします。なのに何故?ただ、コロナストーブさん可愛そう。とか中国の公式サイトで“日本型肺炎”と発表された時には心が痛みました。
仕事 夏場まではさほど大きな影響はないと感じていましたが、秋が近づくと様々なイベントが中止になり焦りました。特に体育連盟や、各学校のPTAからの仕事が次々とキャンセルになり、また、当社のお客様のお店でクラースターが発生しました。 それまで陽性者の少なかった十勝も、11月だけで200名を超えてしまい12月は更に増えています。SARS-COV-2に襲われていることを実感しました。結果 、当社の売上は40%減というところです。

 

病気

 そんな中、Fieldも病気を発症してしまいました。いえいえ、COVID-19ではありません。頸椎症性頚髄症という病気です。首の骨と骨の間の軟骨がつぶれ骨の内側の髄に刺さっているようで、右手が挙りません。
  食事も右手で出来ず。ズボンのファスナー・ワイシャツのボタン・歯磨き…など全て左手でするしかありません。辛うじて車の運転はやっていますが、ウインカーを上げるのに手こずります。
 仕事では、パソコンは右手が浮かせず、時折立ち上がってキー操作をしますが、趣味の釣りはどうする?カメラで撮影は出来る?…不安だらけです。友人たちには手術しないの?と聞かれますが、その手術が出来るお医者さんは一人だけとの事でした。そのお医者さんを紹介していただき、受診した結果 、“手術をしても治る見込みは20%です”と言われました。でしたら切らずに自分で治す!という覚悟で、自分なりのストレッチなどを試しているところです。

 

2020年の蝶(ヒメギフチョウ・フジミドリシジミ・アサギマダラ)


 今年は、リンゴシジミに一度も遭えませんでした。オオイチモンジも見かけたのは1頭だけ。昨年に続いて気温の乱高下が激しく、平日は30度を超える真夏日でも、休日は辛うじて20度…という状況が多かったと感じています。しかし、今年撮った写 真の中でのお気に入りがあります。先ずは5/3、旭川で撮ったヒメギフチョウの写 真です。今年の日本の漢字は“密”でしたが、カタクリの花に3頭のヒメギフチョウがとまっているシーンを撮る事が出来ました。正に3密です。
 次に7/24奥尻島で撮ったフジミドリシジミの写真です。北海道に生息する蝶の中で、唯一出逢ったことのない種がフジミドリシジミでした。この蝶と出逢ったことで、Fieldは北海道に生息する蝶全種と対面 した証拠を手に入れたのです。ただ少しだけ残念なのは、この蝶は雌です。そうして、雄とは翅の表の色が違うのです。ですから北海道の蝶100%カバーとは言えない気分です。正直悔しいです。でも、その悔しさが次へのパワーになると信じています。

 そうしてもう一枚は7/11中札内村で遭遇出来たアサギマダラです。写 真の個体は♂でしたが、きっと♀も渡って来ているはずと思い込み、日高山脈の裏側や、次世代発生に期待して中札内村やえりも町まで足を運びましたが、残念ながら目撃はこの一頭だけでした。

 

その他のOUT DOOR

 沢山の趣味を持つFieldですが蝶〜昆虫に次ぐのは釣りかも知れません。ところが今年の釣果 はゼロでした。何年…いや何十年振りかのことでした。Fieldにとっての釣りシーズンはヤマメの解禁日、7月1日から始まり秋のアメマス遡上時期にピークが来ます。ところが今年の7〜8月は、蝶だけに絞り込んで走り回っていました。そうしてアメマスシーズンが近づいたタイミングで頸椎症性頚髄症を発症させてしまい、釣竿をコントロールすることも出来なくなってしまいました。
 更に特筆すべき出来事がありました。そう、7/11中札内村でアサギマダラと逢った直後、ヒグマの親子と遭遇してしまった事です。毎年ヒグマの痕跡を見続けてきましたし、かなり遠い洋上から目撃したことはありましたが、数メートルの距離での遭遇は初めての事でした。Fieldは小鳥の写 真も撮りたいので静かに歩くようにしていましたので、熊避けの鈴など装着したことは有りませんでしたが、おそらく来年は熊避けの鈴が必携となるでしょう。

 2020年はFieldにとって忘れることの出来ない年になったと思っていますが、2021年ははたしてどんな年になるのでしょうか?気持ちとしては“COVID-19なんかに負けないぞ!”“頸椎症性頚髄症にも負けないぞ!”“もっとOUT DOORに出掛けるぞ!”そう思っています。ハハハ!欲張り野郎なもんでね。頑張ります。Fieldのサイトをご覧の皆様にとっても2021年が良い年になりますようお祈りしております。では、またね〜!


  

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