不思議な眺め

湯気?(2015.05.16 帯広市)

 今年は例年より季節の推移が2週間早い。そう感じていた。そうだとしたらツマキチョウが出ているんじゃないかと推測して、帯広市南部を目指した。車で走行中、何だ?あの景色は??
 最初、スプリンクラー?と、思ったがまさかこの広大なエリアにスプリンクラーは無いだろう。じゃあ農薬か何かの噴霧?それにしてはいつまでも霧状で漂っている訳はない。じゃあ何だい???

 考えてみたら今朝の帯広市は早朝まで雨が降っていた。そして、今日の予想最高気温は20度を超える。その温度差から生じた景色だと理解した。それにしても…噴水か?と思うほどの旋風状態のところも有り、面 白いなぁ〜と、車を停めてしばし見とれてしまった。

 

シラネアオイ(2015.05.16 帯広市)
 

 目指したツマキのポイントは、ミヤマイボタの木がありその花に寄っているハズだったが花はまだ蕾状態。あれまー、1週間程早かったかなぁ?つまり、今年は例年より2週間早い季節の推移だと思っていたが、ここのところ少し寒かったからねー1週間程度に修正しなければ。
 折角だから近場の山を登ってみたら眼下に、あれ紫色。もしや…とコースを変えたら、やはりシラネアオイが咲いていました。いや、この花好きなんですよ。山に咲く花にしては豪華でしょう。今改めて調べてみたら“キンポウゲ科”えっ!“シラネアオイ科”じゃないの?と思ったら“シラネアオイ科として分けることも…”だって。どっちかハッキリして欲しいんだけどね。

 

サカハチチョウ(2015.05.16 帯広市)

 アカマダラかと思ったら、サカハチ。あれま、やはり早いよ。これも自分の過去データを調べたら、最速の出現でした。

 

ジョウザンシジミ(2015.05.16 中札内村)

 これは、もしかしたらホソバノキロンソウが咲いているかもと思い、中札内へ向かった。何と10kmくらいしか離れてなかった。これからは、もっとハシゴすべきかな。
 現地に到着してガッカリ。全くキリンソウは咲いていない。でも、ようやく伸びた若葉にジョウザンシジミがいた。♀…ってことは産卵中?そう思って暫く観察するも、決定的瞬間には立ち会えなかった。残念。

 

ツマキチョウ(2015.05.16 帯広市)

 ジョウザンシジミに気をとれれていて気付かなかったが、足許のヨモギの葉に何かが止まっている。えっ、何?何と今日の目玉 、ツマキチョウではありませんか、ラッキー!
 ところがピクリとも動かない。暫くじっと観察しましたが、5分、10分…もーやーめた。交尾シーンが撮れただけで満足することにしましょう。

 

ミヤマカラスアゲハ(2015.05.16 帯広市)

 ミヤマカラスは今日何度も見かけた。おそらく10数頭。しかし、なかなか撮影機会が無かった。で、思ったのですが、今年はいきなり気温の高い日が続き、蝶の発生が早かったのですが、その直後逆に気温が下がり、植物の開花が意外とストップしてしまった。結果 、蝶は居るが吸蜜植物が不足している状況だと感じました。今日見かけた花で、吸蜜に適した花はタンポポくらいなものでした。
 例年より2週間早く春が来たと思っていましたが、そのまま例年より2週間早く季節が推移する訳では無いのだと、改めて感じさせてくれる一日でした。読みの難しさを痛感しながら、今後も回数足を運ぶことで蝶達に会えたら良いなぁと思います。結局足繁く通 うしか無い!そういうことでしょうね。


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