手持ちの限界

雪の写真(2014.1.19 帯広市)

 今シーズンは近年に無く雪が少なかったが、今朝は少し雪が降った。実は昨シーズン手持ちのカメラで雪を撮ってみたいと考え、幾度か挑戦したが、気に入った写真は撮れなかった。
 今年に入ってからそんなことを思い出し、どうやったら思ったような写真が撮れるだろうかと、時折考えることがあったが、何しろなかなか雪が降らないもので、そのままになっていた。
 今朝、いつもより遅めに目覚めた。実は私の部屋には採光の為の窓しか無く、外の景色が見える窓が無い。で、気がつくのが遅れたが…雪だと気づいて直ぐにカメラを用意し、自宅裏に生えている笹の上の雪を撮影…うーん、やっぱイマイチ!

 

雪の写真(2014.1.19 帯広市)

 で、取り出したのがこれ。実はこんな時の為に黒い紙を用意していた。過去にも黒い紙をバックに雪を撮ったことがあったが、その時は紙の温度で雪が融け、ゆっくりと撮影が出来なかった。今回は黒い紙を自室の冷凍庫に保存してあった。どだっ!用意周到でしょ!
 レンズは100mmマクロで、更にクローズアップフィルタを装着しているのだが、とにかく撮影倍率が唯事ではないので、ほんのちょいとの手の動きがブレブレ写真を量産することになる。
 そして、被写界深度。つまり1m先にピンを会わせると90cm〜115c
m位が概ねピンが合っていると思えるなら、被写界深度は25cmの深さが有る訳だが、被写体からレンズ端まで10cmも無い状況で、被写界深度はおそらく1mm程度?つまりピンの合わないボケ写真の量産で、ボケブレのオンパレードだ。

 

雪の写真(2014.1.19 帯広市)

 雪の写真…と言うと、あ〜雪景色の写真ね。と、思うのが普通の感覚かも知れないが、Fieldの場合、雪というよりは雪の結晶の写真を、しかも手持ちカメラで撮りたかった訳で…今回の例で学んだことは…
 バックの黒い紙は、予め冷凍庫で冷やしておくこと。シャッターは息を殺すようにそっと押すこと。紙の真上から垂直の角度で撮影すること等々
 実はFieldの自室にはコピースタンドという照明も付いた設備が有り、カメラをセットすれば被写体を垂直上から歪み無く撮影する設備が有る。例えばチョウの標本写真を撮るのは数分で可能な訳だが…雪は無理。室内に雪を持ち込めば、一瞬で融けちゃいますでしょ。えっ!コピースタンドを屋外に設置していつ雪が降っても良いように冷やしておく?あのね〜現実的じゃ無いでしょう!!無理無理!!!


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