G.W.(先輩との再会)

航空機内(2010.05.02 JAL機内)

 今年のゴールデン・ウィーク、カレンダー通 りで5連休。4/30をサボれば7連休。うーん、どげんかせんとイカン、これを放って置く手は無いと思いながらも、どげんもならず。とりあえず羽田までの往復チケットだけは手に入れてあった。で、その先どうする?何をする?どこへ良く??
 何も考える余裕もないまま、日は迫って来る。えいっ面倒だ!と鶴ヶ島の友人にオンブしようと企んだが、肝心の友人は旅行に出掛けると言う。うーん、振られたぁ(汗)やっぱ、自分でどげんかせんとイカン訳だ!

 で、何も思い浮かばないまま当日を迎えてしまった。そうだ!この連休、蝶に会う旅ではなく、人に会う旅にしようと思い立った。出発直前にFieldがかつて世話になっていた会社の元専務Oさんに電話を入れてみた。彼は所沢の住人である。“えっ!今日?何時に着くの?”と、驚いた様子ではあったが、今日なら空いているとの返事。あはは、まずは1人ゲット!

 

山車(2010.05.02 川越市)

 飛行機は午後12:30羽田に到着。快晴である。29日に20cmの雪を見たばかりのFieldにとっては、とても暑い!早速リムジンバスに乗り、本川越に駅到着したのが2:40。Oさんとの約束は4時だから、未だ余裕がある。とりあえず荷物を置きにホテルへ向かったら、なにやら祭囃子が聞こえてきた。
 ホテルの100mほど手前でこんな光景を見た。何だ?何が始まってるんだぁ??…と思ったら、お祭りの山車を収納する蔵の完成記念式典をやってるらしい。思いも寄らぬ シーンを目撃出来てラッキー!

 

商店街(2010.05.02 川越市)

 とにかくホテルへ行ったが、未だチェックインは出来ないということで、荷物だけ預かってもらい、本川越駅へ戻ることにした。時刻は未だ3時を少し過ぎたばかり。ところで、気になることがあった。駅が思いの外広いのである。4時に駅で…としか約束はしていない。こんなんで会えるのだろうか?不安になってOさんの自宅へ再度電話を入れた。未だ家に居るだろうと思っていたが、電話に出てくれたのは奥様。“え?20分前に家を出た?!”あらま?
 参ったね〜と思って周囲を見渡したら、何と…“Oさん!”声を掛けたら先方もキョトンとしている。だって、未だ待ち合わせの40分前だもの。正に案ずるよりは…であった。

 

蔵造りの街並み(2010.05.02 川越市)

 Oさんが専務をつとめる会社に、Fieldがお世話になっていたのは、もう27年前ものこと。彼との再会は実に16年振りである。その間、彼は“今年も狭山の新茶が出たよ”と贈ってくれている。Fieldが彼の片腕をやっていた期間は、たったの3年半なのにである。
 Fieldとしても、新社会人の第一歩をその会社で踏み出した訳で、彼や社長から学ぶことは多かったと感謝している。そして入社早々に経理責任者のポストが空き、新人にそのポジションが与えられた。実はこの仕事、Fieldにとっては得意分野で楽だった。そして時間が余った。その余った時間に、次々と営業・経営に有用と思われる数字的資料を作り専務に手渡した。“これ…社長に言われて作ったのか?”ちょっと焦りながらの問いに、“いいえ、全て言われる前にやってます。”その後O専務が私を誰かに紹介する際には、“私の片腕の…”という形容詞が付くようになっていた。

 

時の鐘(2010.05.02 川越市)

 彼は今年75歳であるが、未だに某病院で患者送迎のハンドルを握っている。“いやー、今日で良かった。明日も仕事なんだよ。”いきなりのお誘いで申し訳ないとの思いを打ち消してくれた。彼と駅周辺を散策しながら、様々な話をした。ところで、先程から目に飛び込んでくるこの景色は…結構魅力的である。川越ってこんな面 白い所だったのね。明日半日、改めてゆっくりと歩き回って見ようと決めた。
 “そろそろ休んで何か食べますか?”えっ?鰻が有名?いや嫌いじゃないけどね。(この勢いじゃあ、Fieldに奢ろうってな腹だろうと読めたもんで…)あ、そこの王将で良いですよ。ここの餃子有名なんですよね。いつかTVで見たもの。餃子つまみながらビールってのはどうです?
 彼の髪の色が…白と黒の比率が逆転していたが後は何も変わっていなかった。相変わらずのちゃきちゃきの江戸弁をたっぷり堪能させてもらった。何?未だ老眼鏡は要らないって、いや元気だぁ。嬉しいね〜。え?お土産用意してくれたの?新茶が未だだから、出たら今年も贈ってくれるって?いや、ここのお支払いは…“こういのは先輩が払う物…”やっぱりそう来たか。参った!もう至れり尽くせりだもの。有り難うございますっ!(やっぱ、鰻にしなくて良かったぁ…ちょっと食べたかったけどね)


戻る      2010年版目次へ      次へ