胡蝶舞う国へ その2(キシタアゲハ編)

裙鳳蝶 キシタアゲハ(2007.09.16 安康

 呂さんの胡蝶生態園に向かう途中に、大きな煙突が出来ているのを見た。確か昨年、呂さんが建設反対のビラを配っていたはずだが、残念なことに工事は着々と進んでしまっているようである。久しぶりに会う呂さんは、相変わらず裸足にサンダル履きで歩き回っていた。1年半前と同じで、何だか嬉しい。では、果 たして園内の蝶はどうだろう?以前と同じ種類なのか、また秋固有の種が見られるのかどうか興味があった。
 まず驚いたのは人が多いことだった。写真器材を持ち込んで、熱心に写真撮影をしている人も結構居たし、お子さん連れの親子の姿も多かった。ん?考えてみたら今朝電車が空いていたのも、ここに人出が多いのも、もしかして日曜だからということなんだと気付いて苦笑した。何も休みはFieldだけでなかったのだ。

 昨年ここに着いて間もなく、呂さんに呼び止められて引き返したらキシタアゲハが居た。前回の目撃はそれきりだったが、今回は複数頭見ることが出来た。

 

裙鳳蝶 キシタアゲハ(2007.09.16 安康

 しかし、どうやら飛んでいるのはメスばかりで、どれもが産卵場所を探しているのだろうか?さっぱりじっとしていてくれない。仕方なく望遠レンズで飛翔写 真を狙ってみたが、まあ何とかそれと分かる写真が撮れた。
 ほとんどが新鮮で傷のない個体ばかりだった。ということはオスもどこかに居るんじゃないかと期待したが、残念ながら目撃できたのはメスばかり。

 

裙鳳蝶 キシタアゲハ(2007.09.16 安康

 ふと気付いたら林の中でじっと静止している個体を見つけた。心臓をドキドキさせながらそっと近づいて撮影…やったぁ!
 その後もっと凄いシーンを見ることが出来た。
何と羽化したばかりの個体が居たのだ。静止するその上には蛹もあったが、何とその蛹、6cmはあろうかと思えるほど大きかった。もうこれには大興奮!!

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