Minolta α7 Didital 退院記念

渡り(2007.03.03 浦幌町

 3月2日。入院していたカメラが帰ってきた。2〜3週間…と聞いていたので、まあ3月の中旬くらいには帰ってくるだろう…と思っていたのだが、思いの外早い退院で、少し驚いた。早速確かめてみたが、電源投入直後の不具合は、これですっきりしたようだ。
 今日は午前中、知り合いの市議の事務所開きがあり、参列させて頂いた。その後、会社に戻ったのだが
、はやりどうも落ち着かない。カメラをいじりたくて、うずうずする。先日Mさんが、ハクガンを撮影されていたのを思い出し、浦幌方面 へ行ってみたいと思ったが、もうお昼近いことだし、幕別あたりでお茶を濁そうかと思い、車を走らせていて、ふと思い立った。そうだ、百笑庵で蕎麦を食べよう。
 Jさんに電話で、お店が開いているかどうか確認したら、開いているとのこと。ところで、Jさんはこれから浦幌に鳥見に行くと仰る。浦幌と聞いてはもう我慢できない。蕎麦は今度にして、Fieldもつきあいたいと申し出たが、折角だから蕎麦は食べて下さいと仰る。では蕎麦を食べたらすぐに、浦幌まで追いかけますと返事した。

 

タンチョウ(2007.03.03 豊頃町

 百笑庵は、相変わらず混んでいた。駐車場に車を入れることが出来ず、少しウロウロしていたら、1台のジープが出て行ってくれて、ようやくスペースが空いた。店に入ると店主が、“今、Jさんから電話がありましたよ”と仰る。何故わざわざ電話を…と思いながら、自分の携帯を見たら、Jさんからの着歴があった。すぐにリダイヤルすると、Fieldが蕎麦を食べ終わるまで、近辺をうろついて待機していて下さるとのこと。あらら、嬉しいお言葉。でも、先程お友達も一緒と聞いていた。こりゃ、悪いわ!と、慌ててゴボ天蕎麦をかき込んだ。
 店主に挨拶もそこそこに、店を出ると間もなくJさんが現れた。Jさんの車に同乗していたお友達を、M.N.さんですと紹介されたのだが…、え?何か聞き覚えがあるぞ!もしかして、N校長先生のお子さん?確か私と同年のお子さんがいらっしゃると、お名前も聞いていたのを思い出した。いやいや、何と世間の狭いことか!

 Jさんの車でご一緒にと誘われたが、いやいや、ハンドルは私が握らせて頂きますと、私の車に乗っていただき、出発した。鳥に関しても先輩のJさん(実は高校の先輩でもある)の運転手を決め込んだ。浦幌へ行く途中、豊頃に立ち寄った。タンチョウが居ると仰る。Fieldは十勝でタンチョウを見たことがなかったのだが…あっさりと姿を見せてくれた。しかも3羽。さすがJさんだ!

 

ヒシクイ(2007.03.03 浦幌町

 浦幌には、かなりの数の渡り鳥がやって来ていた。ヒシクイ・マガンの類だろうが、最初のポイントでは距離があって私の目では判断できなかった。ところが双眼鏡を覗いていたJさんが早くもハクガンを発見した。“2羽居る。親子みたい…”しかし、遠いなぁ。
 先日ここへ来たMさんによれば、ハクガンは2グループで、1つは2羽。もう1つは7羽とのことだった。
ならば、もう1つのグループを捜そうと、あちこち走り回る。

 

ヒシクイ(2007.03.03 浦幌町

 思いの外多くの群が、あちこちに点在している。この辺りにやってきている総数は、いったどれほどの数だろうか、想像も付かぬ 程だ。
 彼等は結構用心深く、群は道路から離れた場所に居る。たまに道路に近い距離に居るなと思い、車でゆっくり近づくと、慌てて逃げはしないけれど、彼等はお尻を向け、のそのそと遠ざかっていく。
 結局、撮れた写真は、殆どがこちらにお尻を向けた写真ばかり…。そんな中から、種類が判別 出来る写真を…嘴の先だけちょこんと黄色っぽいのがヒシクイ。

 

マガン(2007.03.03 浦幌町

 嘴全体が黄色く、根本の白いのがマガン。身体のサイズは、こちらの方がやや小振り。比率は圧倒的にヒシクイの方が多かったように感じた。
 ところで、Jさん達のお目当てだったハクガンは、結局その後発見できず。ユキホオジロを期待して海岸線まで行ってみたが、そちらも不発だった。

 

オオワシ(2007.03.03 豊頃町

 帰路、道路脇の上空でワシを見つけた。1羽は高い松の木のてんぺんに止まったが、もう1羽は後方に飛び去った。その姿はどうもオジロワシに思えたので、木のてっぺんのヤツもオジロだろうと、車を降りて近づいてみたら、何とこちらはオオワシだった。
 先程から車中で“今年はやたらとオオワシが多いと思わない?”などと話していた矢先だった。もともと十勝では、オジロワシを見ることは時々あったが、オオワシを見ることは殆ど無かった。この1ヶ月間でFieldが十勝でオオワシを見るのは、これで3度目になる。

 

キタキツネ(2007.03.03 豊頃町

 車を再発進させて間も無く、今度はキタキツネがこちらに向かって歩いている姿を見つけた。思いきり減速して近づいたら、道路脇に座り込み、じっとこちらを見ている。昨年生まれた1才児のようだ。助手席の窓を開け、車の中から撮影してみた。

 

オジロワシ(2007.03.03 豊頃町

 車を再発進させて間も無く…って、さっきも書いたばかりだけれど…今度は右手の堤防の向こうの林に、何やら猛禽類らしい姿。“あれ、でかいよね〜”とは、もちろんトビに比べての話である。木の枝に静止している姿を何枚か撮ったあと、Fieldは飛翔写 真が撮りたいものでどんどん近づく。おっ!飛んだ飛んだ。じっくり観察したい方にとっては、失礼千万な行為ではある。ゴメンね!
 結局沢山の鳥を見て、沢山のおしゃべりをして半日を過ごした。そうそう美味しい蕎麦も食べることが出来たしね。M.N.さんJさんありがとうございました。

 ところでカメラの状態は完璧でした。実は入院前にグリップ部分のゴムが剥がれかけていたのも直ってきました。CCDもクリーニングして頂き、更に半年間の保証までついて戻って来ました。 思えば15才の時、Minolta SRT-101というカメラをを手にして以来30年以上にわたってMinolta一筋でここまで来ました。そのカメラとの出合が無ければ、今日のFieldは無かったかも知れません。そして、Minoltaがカメラ部門を手放した後にも、こうしてケアしていただいたことに改めて感謝したいと思います。Minoltaという企業に申し上げます。
  アンタは偉い!!

 

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