ナガサキアゲハ♂(2006.9.3 神奈川県

 山頂とおぼしき場所では、カラスアゲハ、ナミアゲハ、クロアゲハに混じってナガサキアゲハが当たり前のような顔をして飛んでました。しかし、どれもこれも距離があってなかなか写 真になりません。うーん悔しいなぁ!!

 

ダイミョウセセリ(2006.9.3 神奈川県

 山道の脇に生える木にウラギンシジミが数頭飛んでいるのが見えましたが、これも高い梢の上。指をくわえて見ているしかありません。あ、雄が飛んだ。あ、今度は雌だ…。暫く粘ってみましたが、さっぱり下りてきてくれません。20分ほど見上げて居たときに、今度は足元で何かが飛びました。
 あら、ダイミョウじゃありませんか。それにしても赤っぽいなぁ。しかもデカイ!後翅裏面 基部の白っぽい部分を撮りたくて、狙ってみましたが、うーんこの光線の加減では、こんなもんかなぁ。

 

アオスジアゲハ(2006.9.3 神奈川県

 朝からアオスジアゲハが活発に飛び回っていたが、写 真は無理と思っていた。ところが1頭ふわりと飛んできたと思ったら、何とFieldの足元に止まった。あら、どうしたの?飛び過ぎてお疲れなのかなぁ?このアオスジ、何と15分ほどこのままで休んでいた。
 それにしても山頂部は、大型のアゲハ類が行き交うばかりで、イマイチ面白味がない。期待したアカボシゴマダラも全く見られず。そろそろお昼だし、下りようかなぁ

 

ムラサキシジミ(2006.9.3 神奈川県

 ルートを変えて下山したら、そこには捕虫網を持った若いのが立っていた。何やら祖谷氏が話し込んでいる。“どうした?”と聞くと“いや、こうして若い人が蝶に興味を持っていてくれることが嬉しくて…”と祖谷氏。都内(渋谷と言ってたと思う)の高校のクラブ活動で蝶を追いかけているとか…。今日はアカボシ狙いだが、さっぱり見かけないらしい。やはり、今朝Fieldがアカボシを撮影できたことはラッキーだったようだ。
 3人で話し込んでいる時に少し離れた場所で茶っぽいシジミが飛んだ。“ムラサキツバメじゃないか?”と、駆け寄ったが“あらー、シッポが無いわ。”ここで未撮影種が1種減るかと期待したが、残念!“ムラサキシジミだね”と、Fieldの後を追いかけてきた祖谷氏。
 ところが次の瞬間“アカボシだ”と祖谷氏が叫んだ。それを聞いた先程の高校生が駆け寄りネットを構えた時、今度は“待った!採るな!星がない!!”祖谷氏が叫ぶ。

 

ゴマダラチョウ(2006.9.3 神奈川県

 アカボシで星が無い?それってアカか?いやそうじゃなく、ゴマダラってことだろうが!“撮って、撮って!”と祖谷氏が言うのだが、Fieldの目の焦点が合わない。“どこよ?”“そこ、そこ!”と指さす先に、居ました!確かにゴマダラチョウです。
 今朝の車中で、アカボシとゴマダラと、両方撮りたいと私が言うと、アカボシは撮れると思うけれど、ゴマダラは無理かも知れない…との会話があったのだ。そのゴマダラチョウが今、目の前にいる。

 

ゴマダラチョウ(2006.9.3 神奈川県

 夢中でシャッターを切るFieldを余所に、ゴマダラチョウは大きな1本のエノキの周りで、悠々と様々なポーズを見せてくれた。“わー、こりゃ大サービスだわ!”
 このゴマダラチョウ、どうも産卵にやって来たらしく、次から次へと位置を変えながら止まってくれて、結局Fieldは30枚ほどの写 真を撮ることが出来た。これでまた、今回の旅の目的の一つをクリア!やー満足満足!!

 

ヒカゲチョウ(2006.9.3 神奈川県

 時計は午後1時を回っていた。実は今日、もう一ヶ所行きたいところがあったのだが、“どうする?”と祖谷氏。“いや、もう腹いっぱい遊んだから、満足だわ。どこかでお昼食べて、羽田に連れてってよ。”K氏も、目的のナガサキアゲハ雌の完品が採れ、またアカボシの幼虫も数匹ゲットして満足した様子で、にこにこしながら“じゃあ、ドリンク飲み放題のファミレスが良い”と仰る。全く昆虫少年がそのまんまオジサンになったような方で笑えた。
 帰り際、公園内でヒカゲチョウを撮影。これまた何と未撮影種だ。いやいや、Fieldにはまだまだ関東圏で、普通 種の未撮影種がありそうだ。今回の2日間だけで、未撮影種を実に7種撮ったことになるから、日本の蝶全体でも3%に近い。何と充実した撮影旅行だったことか。それもこれも、ワガママFieldにお付き合いいただいた方々のお陰と、心から感謝申し上げたい。かくして2006年のField誕生記念撮影旅行は終わった。

 北海道に戻ったFieldには、更に嫁いだ娘からのプレゼントや、他の仲間からメール・メッセージが届いていた。50過ぎたオジサンの誕生日がこんなに幸せで良いのだろうかと思ってしまう。どなた様にも感謝!感謝!感謝!

 

キチョウ・ルリシジミ・コミスジ・ウラギンシジミ他

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