ウラナミシロチョウ?(2005.10.28 沖縄本島南部

 沖縄に着いてすぐに南を目指したのは、5年前に歩いた道のりを再確認したかったこと。そして、あの時に見たツマベニ・ナミエ・ウラナミ等のシロチョウに会いたかったからなのだが、ここまで、ツマベニを見かけただけで、他のシロチョウを目撃することが出来なかった。
 住宅街のちょっとしたスペースに車を停め、狭い路地をうろついているときに、シロチョウを見つけた。最初はムモン型のウスキシロチョウの雄だと思って撮影していたが、どうも腑に落ちない。一様に真っ白で、傷のない個体だったが、生後かなりの日数が経っているようで、色が抜けてしまっているようだ。そして翅膜の縮緬のようなヨレヨレ感はウラナミシロチョウのような気がする。
 このチョウの撮影は、民家の庭先だった。その家のワンコがじっとこちらを見ている事には気付いていたのだが、いきなりけたたましく吼えられてしまった。もう少し観察したかったのだが、同じポーズの写 真を3枚撮っただけで、退散!Field的にはウラナミシロチョウ夏型の生き残りと判断したのだが、ご異論がお有りの方がいらっしゃればお聞きしたいと思う。
(ところで、一昨年末吉公園で撮ったシロチョウをギンモン型のウスキシロと判断していたのだが、今こうして色々と調べてみると、ウラナミシロチョウも秋型には銀紋が現れることがあるそうで、あれもウラナミシロだったような気がしてきた…汗)

 

ハラボソトンボ(2005.10.28 沖縄本島南部

 更にFieldの路地探索は続く(笑)山とか草原も良いのだが、地方に出ると私はこうして路地を歩くのが好きだ。特に沖縄は、庭の花や玄関先のシーサーを見て回るだけで楽しめるし、意外に多様な昆虫と出会える。民家周りが好きな種類の昆虫も居る訳で、そうした昆虫には、逆に山や草原では出会えないのだ。
 先程ツマムラサキマダラを撮影したときに、やたらとギンヤンマが飛んでいたがFieldの触手は動かなかった。しかし、この中型トンボは見たことがないぞとカメラを構えた。上の写 真は小さな白い蛾をキャッチしているのだが、それにしても胴の細さが際立っている。“ハラボソトンボ”という名前は記憶の隅っこにあったので、きっとそうに違いないと思いながらシャッターを切った。

 ところで、下の写真であるが、胸の模様が違うぞと思い撮影してみた。胴も細いとは感じなかったが、こうして並べてみると同種かも知れない。上のが食前で、下のが食後かな?(笑)

 

イシガケチョウ(2005.10.28 沖縄本島南部

 ここは民家の庭ではなく空き地である。沖縄を訪れた方はご存知のように、ちょっとしたスペースがあって、しかもそこに人の手が入らなければ、あっと言う間にアワユキセンダングサ畑になってしまう。この空き地もそのパターンなのだが、花は既にほぼ枯れてしまっていた。
 ところが、極僅かに残った花にも、数種の蝶がやって来ている。さすがに沖縄でも晩秋の吸蜜活動には苦労するのだろうか?翅の一部が欠けているが、このイシガケチョウは、一段と大きく立派に見えた。

 

バナナセセリ(2005.10.28 沖縄本島南部

 狭い路地を何気なく曲がってみた。人が交差するのがやっとという狭さで、両側には植え込みがある。どうして曲がりたくなったのかは分からないが、曲がって正解だった。数メートル歩いたところに、赤い目のデカイのが止まっていたのである。そう、一昨年、そして昨年と目撃だけに終わってしまったバナナセセリがドテッと止まっていた。
 しかし、デカイ!これがセセリか?と思うほどデカイ!数枚シャッターを切ったら飛ばれてしまったが、また近くに止まってくれたので撮影続行。日影で光量 が不足しシャッター・スピードを上げられず、手ブレが恐かったのでストロボ撮影も試してみたが、目が反射して不気味な写 真になったので、ここではストロボなしの写真をお見せする。ところでこの蝶、ストロボを発光させると、その度にブルッと身体を震わせた。どうやら強い光に弱いらしい。それで暗視用に目が赤いのかも知れないと感じた。

 

ホテルマハイナウェルネスリゾートオキナワ (2005.10.28 沖縄本島中部

 沖縄到着後、南部へ直行したことで、期待のシロチョウにはあまり会えなかったが、バナナセセリという思わぬ 収穫があり、一応満足!ところで、今夜宿泊予定のホテルは本部半島、例の“美ら海水族館”近くの、えーとほら、カタカナの長い名前の、マハ何とか…である。(一度で覚えきれない情けなさ…トホホ)
 “美ら海水族館”は一昨年も行ってるので場所はほぼ正確に分かるのだが、このホテルを利用するのは初めてなので、用心して早めに向かうことにした。許田IC出口に差し掛かるとレンタのナビが900円と表示している。チケットと千円札を係の方に渡すと、じっとこちらを見ている。ん?何だぁ?しばしの沈黙!そして“50円不足です”だと。うー馬鹿ナビめ!!ワカランなら“ワカラン”と素直に表示しろよ!
 ってな一件がありましたが、5時過ぎには無事ホテルに到着、何のことはない一昨年車を停めた“海洋公園”の南ゲートの真ん前じゃないですか。ホテルは建物もフロントの対応も感じ良かった。室内&屋外プール付き。部屋は広いベランダ付きで、ベッドが2つ、シンク・調理台完備。わー、ここに一人で泊まるの?もったいないなぁ…

 

海邦丸(2005.10.28 沖縄本島中部

 いつものことながら、私はホテルの食事があまり好きではない。ほとんど近場の居酒屋で済ますのだが、ここの周辺にはそれらしきものが見あたらなかった。しかし、ホテルの隣に“海の駅”というのがあった。“道の駅”なら知ってるけれど、“海の駅”は初めて耳にするが、とにかく入ってみよう。
 お決まりのお土産屋さんとマリンショップ、そして海邦丸という名の食堂があったが、よーく考えると、何のことはない、ここはホテルと同系列の経営らしい。ホテル内だと宿泊客しか見込めないが、こうして別 棟にしてしてしまえば、他の観光客も期待できるという寸法だろう。フムフム…。で、私が注文したのは寿司、伊勢海老の黄金焼のセットメニューで、2,300円也。味も価格も特に異存は無かったのだが、このビニル・クロス何とかならんもんかねー。…とアンケート用紙にも書いてきたが、今度尋ねる機会があれば、再チェックしたい(笑)
 ところで、明日はMさんとお会いすることになっている。沖縄到着後、気を遣って頂いて、既に幾度か携帯に連絡を貰っているのだが、きっと優しい方なんだろうなぁーと想像しているのだが…

 

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