ニジマス(2005.7.16 浦幌町

 そろそろゼフィルス(風の精)の時期かなぁと思い、浦幌町のメスアカミドリシジミの多産する場所に行ってみた。しかし、今年は蝶の発生が遅れているので、未だ早すぎたようだ。他のゼフィルスも姿を見せてはくれなかった。早いかなーとは思っていたのだが、今年はゼフィルスの写 真を沢山撮りたいと考えていたので、つい先走ってしまったようだ。
 さっさと諦めて、とある林道に入ってみた。ここは以前にテンカラでニジマスを釣ったことがある川が流れている。竿を出して数分で20cm程のニジマスが反応してくれた。その後も、アメマス混じりでポツポツとアタリがあり、小一時間で10匹程の魚に遊んで貰った。

 小さいながら、久しぶりの魚の感触に満足!もうゼフィルスのことは忘れて、この林道の奥を探索してみることにした。

 

クリンソウ(2005.7.16 浦幌町

 林道の途中に開けた場所があり、小さな池があった。池には色々な種類のトンボが飛び交っていた。何だか良い感じ!ここは熊の巣状態なんだと聞いてはいたが、それも忘れて周囲をうろついてみた。
 そこにはピンクの花があちこちに…もう咲き終わったものまで数えるとかなりの数の株がありそうだ。背丈は私の腰のあたりまである。この株が満開の時期に是非また訪れたいと思った。

 

カラフトヒョウモン(2005.7.16 浦幌町

 更に奥に進むとイケマだらけの場所があった。イケマの花にはセセリやヒョウモンが吸蜜に来ていた。ボロのホソバヒョウモンと、新鮮なギンボシヒョウモンが主だったが、よーく見るとカラフトヒョウモンも混じっていた。
 林道は途中ゲートがかかっていた。先程バイクの集団が追い越していったのだが、どうやらゲートを迂回して奥に進んだ様子。ならば私もとゲートを迂回して更に奥に進んだが、ちょっとムチャをしてしまい、車のフロントライトが外れてぶら下がってしまった。
 林道はかなり懐が深いようでまだまだ続く、おそらくもうここは十勝管内ではないのだろう。ナビではもうすぐそこに道道らしきものが写 っている。ところが、またまたゲートが!バイクの連中はここも迂回したのだろう。姿は見えない。しかし、車ではとうてい無理な状況。

 

エゾシカ(2005.7.16 浦幌町

 ここまで来て、しかも道道が見えているのに引き返すのかぁ?と思ったが、他に手はない。すごすごと引き返す途中にオコジョと思われるメンコイ奴が道を過ぎった。次に大型の鳥が頭上を音もなく通 過したが、ワシ・タカではない。あの体型と大きさはシマフクロウか!次に目の前をタヌキが過ぎった。永年アウトドアをやってるけれど、野生のタヌキは初めて見た。
 フロントライトを壊したゲートが見えてきたとき、見慣れぬ大型の蝶が飛んだ。一目散に追いかけてみたら、翅の裂けたオオイチモンジだった。次々に興味を惹かれる動物達と出会ったが、殆ど写 真には撮れなかった。しっかりとカメラに納まってくれたのは、このエゾシカくらいだ。来年、もっと早い時期に、そうカラフトヒョウモンやサクラソウやオオイチモンジの時期に、また是非来ようと、心に決めて帰途に着いた。


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