音更のリンゴのポイントへ行ってみた。昨年、本州からやって来て、100頭単位 で採集していった方々がいらっしゃったので、激減が予想される。しかも、その方々に詳細な情報を提供したのは、間接的とはいえ、ことあろうか私自身なのだ。
　こうして、このコーナーを書いていることは、本州方面 から北海道に蝶と出会うためにやって来られる方々の、ガイドとなっていることは、充分予想される。折角北海道まで来られるのだから、好天に恵まれ、沢山の蝶と出会って欲しいと心から願っている。しかし、昨年ここで出会った方々は、“30取りました”“40取りました”しまいには“100以上取りました”…開いた口が塞がらないどころか、血の気が引く思いがした。しかも私が、地元の方にたずねられるまま電話でお話しした内容が、すっかりそのまま彼等に伝わっていたのだ。
　普段網を持たない私なのだが、これじゃ何の意味もない。音更の町議さんに依頼し、橋の建設を阻止し、この地区の保護を訴えてきたことも意味が無くなってしまう。（写 真は♀の交尾拒否行動）

　案の定、リンゴシジミは激減していた。うろついて目にしたのはこの１頭だけ。しかも、今年も網を持ってうろついている方々が数組。もうここを訪れるのは当分止めよう。悲しく胸の詰まる思いをするだけだから…
　ここを立ち去ろうとしたときに南紀からやってきたご夫婦と出会った。当然リンゴを狙っているのだが、まだ採集出来てない様子。このポイントの状況を説明させていただき、幕別 のポイントをお教えして、ついでに長流枝内をご案内させてもらった。ひと月ほどかけて北海道を採集旅行するそうだ。うーん羨ましい！！

　私のデジギャラにときどき投稿して頂いているNさんが、ご夫婦で十勝入りされていると伺っていた。ちょうど十勝ヶ丘を挟んで長流枝内と反対側の河川敷で開催されているフリスビードックの大会に出場されているらしい。メディアでは目にしていたが、実物を見るチャンスとばかり会場に足を運んだ。
　思いの外多くの方々が参加していて、まるまる一日がかりの大会だそうだ。へー十勝でもこういった大会が盛大に行われているんだと、認識を新たにした。しかも随分遠くから参加されている方々が多いようだ。
　結局私は時間の都合で最後までは見学出来ず、途中で失礼してしまったが、突然現れた私に飲み物だ、おやつだと気を遣って頂いたNさんご夫婦に心から感謝申し上げたい。