エゾエンゴサク(2004.05.02 東大演習林)

 昨年に引き続き、撮影会 in 旭川を行うことになった。帯広市からは例によってSさん、Mさんの参加予定だが、帰宅時刻の都合などから、今回は全員バラバラでの行動。結局10時に上富良野のポイント近くに集合ということで話がまとまった。
 主催者としては遅れる事は出来ないので、せめて30分前に到着するようにと出発は6時半。もっともコンビニ寄ったり、狩勝峠で休んだり、ダメ押しになったのがここ、東大演習林。ここの駐車場にはエゾエンゴサクの群生地があり、毎年薄紫の絨毯が敷き詰められたかのように美しいシーンを見せてくれる。
 しかし群生というのは、蝶でも花でもそうなんだけれど、どう撮影しても散漫になってしまい、結局はたいした作品にはならないケースが多い。今年こそはと思って撮影した一枚がこれなんですが、やっぱりたしたこと無いなぁ!ところで、何が“ダメ押し”かというと、腹這いになってこの写 真を撮ったときに、サングラスを落としてしまったのだ。10分程走行して気付きはしたが、往復で20分のタイムロス!ま、昨年池袋のハンズで買ったサングラスが無事に手許に戻りましたので、良しとしましょう。

 

ヒオドシチョウ(2004.05.02 上富良野)

 あと、10分程で現地到着というところで、携帯が鳴った。Sさんからだったが、もう既に到着しているとのこと。Mさんも、既に到着しているらしい。うぬ ー!遅れをとってしまった。でもまだ30分前だぞ!
 到着してみたら、札幌から合流予定のGさんがまだのよう。“電話してみた?”と訪ねたら“まだだよ”との返事。早速携帯を鳴らしてみると“あと10分”とのご返事、近くの売店で飲料水など準備しながら到着を待つ。そんなこんなで、約束の10時には全員集合。ポイントはすぐ近くなので、国道脇の集合場所に車を置いたまま徒歩で向かう。
 気温はまあまあ、風もそんなに強くはないが、空にはうっすらと雲がかかり、太陽を中心にした虹の輪が出来ていた。ポイントには、目指すヒメギフの姿が見あたらない。林の中をうろついていたら、何やらタテハが飛んだ。追いかけてみたら、ナント、ヒオドシではないか!実はまだ皆さんにお見せできる写 真が撮れたことのない種類。ヤッタネ!ヒメギフよりか嬉しいかも!!

 

フクジュソウ(2004.05.02 上富良野)

 それにしても、メインのヒメギフが少ない。時折見かけるが、やる気のない飛び方で、枯葉の上ばかりに止まり、吸蜜活動はしてくれない。気温がイマイチ上がらないせいかとも思うが、良ーく見渡すとフクジュソウが沢山咲いている。カタクリも一応は咲いているが、満開とまではいってない。そしてエゾエンゴサクが、殆ど見あたらない。つまり、今年は昨年より少しだけ春が遅かったようなのだ。
 去年来た時には、フクジュソウはもう終わりかけという状態だったのに、今年は今を盛りとばかりに、あちこちで黄金色に輝いていた。そんな事を考えていたら、旭川ナンバーのワゴン車が近くに停まった。中から男性が現れ、黒いネットを持って、我々とは反対の方向にスタスタと歩き始めた。ん?でも、あの風貌は何となくN君のような気がする。でも、彼が黒いネット持ってるのは見たことがない
 N君とは、私の過去のField Note にも幾度か登場しているのだが、とりわけヒメギフとの縁が深く、彼が中学生、私が高校生の時、初めてカムイコタンに行ったのも一緒だし、だいたいこのポイントも彼に教わった場所。男性の姿が確認できる場所へ移動し、携帯を鳴らしてみると…アハ、その男性も携帯を取り出したぞ!

 

ヒメギフチョウ(2004.05.02 上富良野

 今年の春に野幌へ引っ越した彼に、ここで会えるとは思ってもみなかったので、驚いたが、とても嬉しかった。“カメラ持った人達が居たので、(網を持った自分が)嫌がられるかと思って…”と、しきりに我々と反対側へ歩いて行った訳を説明する。相変わらず真面 目な人だよ。その後N君とは、またいつでも会えると、立ち話だけで別れた。
 さーて、肝心のヒメギフだが、居るには居るが数も少なく、とにかく吸蜜してくれない。空には相変わらず薄曇りの証の輪っかが出来たまま。もう少ししたら旭川入りしようかと、Sさんと話したすぐ後に、林道を横切ったヒメギフが林の中に降りた気配。私も後を追って林の中に飛び込むと、ヤッタネ!カタクリに止まってるよ!でもさー、このヒメギフ、黄色の面 積が普通のより広いよね!

 

アオジ(2004.05.02 上富良野

 とりあえず、ポイント移動のため駐車場に向かう。途中頭上で綺麗な囀りが聞こえた。さっそくSさんがカメラを向けているが、私にはどこに居るのか分からなかった。Mさんも長いレンズを取り出した。んじゃ、私もと目を懲らして、ようやく見つけたのがこれ。ノジコ?アオジ?どっちだろう考えていたら、どなたかの声(Mさんだったかな)でアオジと聞こえた。だからきっとそうなんでしょう(笑)
 旭川へ向けて車で移動。先頭は、ポイントを一番良く知ってる私…という事なんだろうが、いつもあのポイントへは深川方面 から行っていたので、美瑛方面からは自分のハンドルで行った事は一度も無い。まあ、何とかなるでしょう等と考えて、ふと後ろを見ると後続車が見あたらない。いやいや一台も見えないのである。おいおいまだ出発して数分しか経ってないぞ!どうしたんだ?
 そこへSさんから電話。“Gさんのトランクが開いていたので止めたら、見失いました”との事。ナルホドそれで理解できた。“白銀温泉方面 へ曲がる交差点にコンビニがあるから”と私。何とか皆さんと再会できたので、ついでに皆で弁当を買い漁る。現地でお弁当広げて…と思ったら、朝から何も食べて居ない御仁もいらっしゃるとかで、結局移動途中にそれぞれ済ますことになった。私は一口大の大きさの軍艦巻き風のお弁当。これで運転中でも大丈夫。“お箸は?”との店員の言葉に“いらねーよ”…これがまたトラブルの元!

 

ヒメギフチョウ(2004.05.02 旭川)

 移動中の車中で、ハンドル片手にお弁当を広げる。運転中はこういうお弁当でなけりゃぁね、等と考えながらまずはご飯、次におかずと思った途端にハタと困った。確かにご飯は軍艦巻き風で食べやすかった。でも、このマカロニサラダどうやって食べるんだ?このミートボール風のヤツは?!あーやっぱり箸が要るじゃねーかー!クッソー!!(あ、失礼)結局指ギトギト。いや食べるのを諦めりゃ良いんでしょうけどね。ワシ卑しいもので…でもウェット・ティッシュ持ってたもーん。
 さーて、ヒメギフチョウの聖地カムイコタン到着。12号線混んでなくて良かったね。駐車場はほぼ満車状態!あ、ヒメギフ!!着いた途端にヒメギフがお出迎え。さすが聖地!しかし、吊り橋渡ってポイントへ行ってみたら、花の種類が少ない。ニリンソウがパラパラ、エンゴサクはまあまあだが、スミレ類が全く咲いてない。エンレイソウも蕾状態。ちょっと早かったんじゃないかぁ。しかも曇ってきて、気温が全然上がらないよー。まあ、ヒメギフはそこそこに居ましたけどね。ちょっと去年よりは淋しかった。
 ところで、恵庭でワンの競技会出場のNさんが表彰式を待たずに、Kさんと共に飛んできてくれた。でもさーこう気温が下がってしまったら…と思ったらやっぱりヒメギフには会えず仕舞。ごめんねー折角来てくれたのに…っても私の責任じゃあないんですけどね。

 その後、サロン・ド・北倶楽部でお茶して一応解散。でもさー帯広のSさん何で帰っちゃったのさ。ご飯食べてからで良かったでしょうに。何?お金が無かったぁ!なぁーんだそんな事なら言ってくれれば良かったでしょう。お金ならいくらでも…貸してあげたのにー!

(ご参加頂いた皆様誠にありがとうございました。え、もう懲りた?かもねー…汗)

 

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