ウグイ(200312.31 糠平湖上士幌町

 今日は師走の晦日。要するに大晦日ということでありまして。今年も今日でお仕舞いな訳であります。前半快調に飛ばしてきたこのField Noteも、後半やや尻すぼみの感を免れませんでした。それには、私の本業に関わる重大な事情があったのですが、その事情が解決した訳ではなく、今後もその状態がしばらく続きそうな気配であり、従って次年の前半にもその影響は少なからず現れそうな、やや残念な状況ではあります。
 そんな、ややこしい話はさておいて、昨年は行くことが出来なかった恒例の糠平釣行を決行しました。え?魚の写 真が無いところをみるとボウズだったんじゃないかって?ま、そんなに結論を急がないでおくんなさい。じゃあ結論から言いますと、サクラマスは、しっかり3本釣り上げました。ワカサギは確かに淋しいものがありました。マス釣りの餌にするワカサギにも事欠く程なかなか釣れませんでした。代わってウグイの釣れたこと釣れたこと!…で、写 真はそのウグイなんです。
 ウグイは、大抵ワカサギより大きく、当然引きも強いし、針にかかると横に走り出すので“あ、ウグイだ!”と、顔を見る前に判断がつきます。しかも口が固く、ワカサギ用の針から、なかなか外れてくれません。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ワカサギは集団で回遊していますから、釣れ出すと、次々に来ますし、釣れなくなるとパタリと来なくなります。折角ワカサギが回遊してきて、調子が出てきた時にこのウグイが掛かると、本当に腹が立ちます。勢いリリースなどせずに雪の上にポイ!結果 こういう写真になりました。それにしても、ヒレの形まで綺麗に型抜きができたものです。
 この写真を見て“なんて可愛そうなことを…” と思われる方もいらっしゃると思います。しかし、リリースしたウグイがまた針にかかると、私のイライラは更につのる訳で、痛し痒しな訳であります。このウグイがどうなるかと言いますと、そこは事情通 のカラスなどが心得たもので、ちゃんと餌として持ち去ってくれます。大きすぎてカラスが残した分は、雪原に残る足跡を見ると、キツネ等の餌にもなっているようです。 かくして私は、カラスやキツネに餌を与えているのだと言い訳しながら、ウグイをポイポイしちゃいました。このように人間は、もっともらしい言い訳を常に考えながら、自分達だけに都合の良いように環境を破壊して生存し続ける動物なのだと、再確認した訳であります。合掌

2003年版のご愛読ありがとうございました!!

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