ジョウザンシジミ(2003.05.10 中札内村)

 ジョウザンシジミを撮りに連れていって欲しいと、昨年からS氏に頼まれていたので、今日、5月10日は中札内と以前から決めていた。ところがである。先週S氏から“ちょっと写 真を見て欲しい”と電話が入り、我が家へやって来た。
 そのS氏の撮った写真というのが、どうやらスギタニルリシジミらしきもので、同定をして欲しいとのこと…。早速写 真を見せて貰ったが、それは紛れもなくスギタニで、それを告げるとS氏は喜びを満面 に浮かべながら“実は、ヒメシジミも沢山居て、それも写真に撮った”とのこと。撮影地は中札内村だと言う。ん?おかしいなぁ?何か変!!

 “その写真、今持ってる?”と聞くと“確か、こっちのカードに入ってる”と、もう一枚のスマートメディアを差し出す。私のG4bookで展開すると、そこに写 っていたのは、何とジョウザンシジミじゃないか!

 

ジョウザンシジミ(2003.05.10 中札内村)

 “あのねー!これはジョウザンシジミだよ。ヒメシジミはこんな時期には居ないの。十勝では6月〜7月の蝶なんだから…”と私。“だって、表は青っぽいし、裏は黒い点と赤い線があるし…”とS氏。確かに、それだけの特徴を聞けば、似てなくもないかも…。更に“採集に来ている人が居て、その人もヒメシジミだと言っていたから…”の言葉に、もう絶句!今更シロウトじゃあるまいし…。そのお方、余程の初心者かS氏がおちょくられたのか、どちらかとしか考えられない。
 そんな事はありましたが、やはり今日のお出かけ先は、予定通 り中札内に決定。私が案内する予定の場所へ、既にS氏が行っていたことになりますが、これは単なる偶然か、それともS氏に蝶屋の嗅覚が備わって来た為か???

 

フデリンドウ(2003.05.10 中札内村)

 林道のポイントに着く直前に、S社製の黒いジープがかっ飛んで行くのが見えた。“釣りかね?それとも蝶屋かね?”等と思っていたら、そのジープは簡易ゲートの直前に泊まっていて、そこから主が降りてくるのが見えた。ありゃ、この前、静内でお会いしたY氏じゃござんせんか!本当にあのお方は何処にでも…ってお互い様なんですけどね。
 お天気は、イマイチ気温が上がらず、しかも強風。路面には崖崩れの為、岩がゴロゴロで、しかも倒木だらけというヒドイ有様。ジョウザンは出てはいたものの、S氏に言わせると“先週の1/10”だそうで、あまりコンデションは良くなかったが、スギタニも撮影できたので、取りあえず満足して引き揚げることにした。先のゲートに戻ると今度は、これまた静内に続いてK先生のお出まし。このお方も…いやいやお互い様、お互い様!
 その後、チャマダラのポイントへ行って見たが、発生の様子は無かったし、キジムシロもまだ咲きかけだった。そこで、先週のお礼も兼ねて“ゆう天”へS氏を誘った。ここの“かき揚げ丼”が私の好みで、私は普通 ・S氏はかき揚げ2枚で注文した。昼食にしてはボリュームがあってお腹がパンパンの私。一方特大のかき揚げ2枚食べたS氏は“普通 にお腹一杯”との感想…さすがの胃袋でした(汗)

 

スジグロシロチョウ・コヒオドシ・クジャクチョウ・スギタニルリシジミ
タチツボスミレ・ニリンソウ・オオバナノエンレイソウ・フッキソウ他
キビタキ・アカゲラ・ミヤマカケス他

 

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