ハマナシ(2005.9.24 豊頃町大津

 今週は3連休の2連発!これが蝶シーズン真っ盛りなら、おそらく私は鉄砲玉 と化し、行方不明になっていることでしょうが、残念ながら北海道では既に、蝶のシーズンはほぼ終了している。後半の3連休は中日が一番気温が上がりそうだと予測を立てて、昨日はお仕事。さて今日はどこへ行きましょうか…
 いつもいつも、山へ向かって車を走らせているので、たまには海に向かってみようと思った。途中いつもの合流点を覗いたら、すでに鴨がポツポツとやって来ていたが、さほど珍しい種類は見つからない。しかし、海へ行けば何か珍しい海鴨でも…と思ったが果 たして…
 海岸の花園では、やはり殆どの花は枯れ果てていたが、唯一目を惹いたのがハマナシ(ハマナス)の赤い実だ。真っ赤に色付いた実が、ポツンポツンと見える。いつぞや風露荘(ふうろそう)という道東の民宿で、この実で作ったジャムをご馳走になったことを思い出したが、珍しいというだけで、美味しかったという記憶はない。

 

チシマセンブリ(2005.9.24 豊頃町大津

 海岸線の花園には、僅かばかり残っている花を求めてモンキチョウだけが飛び回っていた。他に撮るものもなく、モンキチョウを追いかけて草むらに入ってみたら足元に小さな紫の花を見つけた。近年目をやられてしまって、どんな花だか良く分からなかったが、クローズアップレンズを付けて覗き込んでみて、ようやくその姿が分かった。
 へー、紫の花には水玉模様が付いている。メンコイ花だなぁ。いつか図鑑で見たことのあるような花なのだが、名前は思い出せない。帰宅後調べてみたら、どうやらチシマセンブリのようだが、私の見たヤツは草丈10cmにも満たなかった。海岸線では色々な植物が矮小化する傾向にあるが、そのせいなのか、また海岸線にだけ生育する近似種なのかは分からない。

 

ゲンゲかな?(2005.9.24 豊頃町大津

 分からないと言えば、この花も分からない!この花も海岸から少し離れた斜面 に、遠くからでも何か咲いているゾと分かるくらいに沢山咲いていた。私にとっては初めて見る花のだが、まあマメ科だということくらいは分かる。これも帰宅後図鑑をひっくり返すが分からない。
 花だけ見ているとゲンゲ(レンゲソウ)のような気もするが、開花期が春〜夏になっているし、だいたいにして道東にゲンゲって自生するのかなぁ?花に比して葉も小さすぎる気がするし…と、いうことでチシマゲンゲ・カラフトゲンゲ…と近い種類を片端から調べたが結論が出ない!参った!
 私の、このホームページに“わかるもンなら教えてみろ!”というコーナーがあるのだが、忙しくて今は休眠状態。うーんあれを復活させなけりゃイカンかなぁ

ゲンゲかな?は「タマザキクサフジ」別 名「クラウンベッチ」という外来種だそうです。
当Field ClubメンバーでもあるWさんからお知らせ頂きました。感謝申し上げます。

ヒメアカタテハ(2005.9.24 豊頃町大津

 その謎の花の隣にヒメアカタテハがやって来た。ムラサキツメクサで夢中になって吸蜜している。いくら近寄っても全く逃げようともしないので、思いきり寄って沢山シャッターを切らせてもらった。しかし、こうしてアップで見ると普段気にもしていなかったムラサキツメクサも面 白い花なんだと思った。
 ところで、謎の花は斜面に広く群生していて、時折モンキチョウが吸蜜していた。このヒメアカタテハからは1mと離れていない場所なので、そちらの花にも止まってくれないかと。てぐすね引いて構えていたのだが、このヒメアカタテハ、結局ムラサキツメクサばかりを選んで吸蜜しているようで、数十分待った甲斐もなく諦めることになった。うーん絵になると思ったんだけどねー。残念!!

  ところで、つい先程からお腹がシクシクしていたのだが、猛烈に痛みだした。もう少し遊んでいたかったのに…でも、だめだ!帰るわ!!


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