名刺 の話

名刺のサイズについて…

通常使われている名刺は、一般的には4号名刺(注1)と呼ばれるサイズで、91mm×55mmの大きさです。
当社に、プロのデザイン屋さんでデザインをされた版下が持ち込まれることがありますが、
90mm×55mmのサイズでデザインされているケースが少なくありません。
当社では規格の 91mm×55mmで納品させていただいておりますが、今まで“1mm長い”と
クレームが付いたことはございませんので、プロのデザイン屋さんも、
意外とこの規格をご存知無い方が多いようです。

また名刺には、通称婦人台詞という名前のサイズがございます。
一般的には3号名刺(注2)と呼ばれるサイズで、85mm×48mmの大きさです。
このサイズの名刺は、さすがに男性からのご注文は頂いたことがございません。
保険の外交員さん、お水系のお仕事の方がお使いになるケースが多いようで、
角丸(かどまる)と言って、 四隅を丸めたものをお使いになることが多いのも特徴的です。

お気づきのことと思いますが、名刺のサイズには、3号・4号以外にも、
多様なサイズがございますので、ご希望の方はご相談下さい。
また、2つ折り名刺と言って、Wサイズの名刺もございますし、
近年“カード・ケースに入れたいから…”との理由から
キャッシュ・カードサイズ85mm×54mm の名刺をご希望されるお客様も居ります。

    (注1)ハートというメーカーでは9号 (注2)同8号台紙と呼ばれています。

名刺の紙質について…

かつて、名刺といえば“ケント台紙”と呼ばれる厚手(40ミクロン程)の白い台紙が一般 的でしたが、
現在ではケント台紙をお使いになるお客様は殆どいらっしゃらなくなり、
代わって薄口台紙 (20ミクロン程)をお使いになるのが一般的です。
これは、例えばケント台紙の名刺を100枚持てば、厚さが4cmにもなり、がさばる。
厚い紙は野暮ったい感じがするというのが理由のようです。

また、従来は紙を漂白したり、蛍光物質を混入したりした白い台紙が好まれておりましたが、
近年では、紙本来の色…若干黄ばんだ感じの台紙が好まれる傾向にあります。

台紙メーカー各社が多様な紙質の台紙を販売しております。
変わったものでは、薄い和紙を張り合わせたもの、桐の木のスライスを
張り合わせたものなど様々ですし、どうせなら目立った方が良いだろうとの発想で
色付きの台紙をご使用の会社も少なくありません。

私の名刺…

私ごとで恐縮ですが、私の名刺の裏には、生年月日、出身校、趣味などがびっしりと記されています。
これは、“どうせお渡しするなら、データ量が多い方が良いだろう”との発想です。
それが面白いと、北海道新聞社の全道版に掲載していただいたことがございます。
この名刺の効果ですが…かつて東京からお見えの初対面の方にこの名刺をお渡ししたところ、
“同じ大学の出身です”ということで、一気にうち解けたお話をすることが出来たり、
“趣味が同じですね”と会話が弾んだりと、効果があるように思っております。

比較的安価に、自己PRすることが可能なアイテムの名刺…
皆様も是非名刺には凝っていただき、ユニークな名刺をお使いいただきたいと思います。

 

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