9月の初旬より

ピヨタンの滝・クジャクチョウ(2025.09.03 中札内)

 この時期に気になるチョウはアサギマダラですね。例年6月に本州から渡って来て産卵をしてくれて、北海道産の子孫が育ち、9月に成虫になって本州に戻るというパターンですね。初めてアサギマダラを見つけた場所が中札内なので、今年も探しに行きました。
 前日までは大雨でしたが、今日の予報では20度台後半でかなり期待をしています。先ずぴょうたんの滝を見に行きましたが、確かに水量 がいつもより多く、水も濁っていました。ここの近くにベニヒカゲのポイントがあったのですが…残念。
 移動をしてアサギマダラ探しの為に林道へ行きました。ところが林道は昨日の雨のおかげでそこらじゅうベシャベシャ。草をかき分けて歩く必要があるので、長靴が無ければ歩けない状況でした…残念。

 林道の手前にはアワダチソウを中心に黄色い花だらけでした。そこで目に止まったのはマダラナガカメムシでした。写 真を撮っておこうと構えていたら、何と上下にマダラナガカメムシ、中央にクジャクチョウというシーンを見つけて思わずシャッターを切りました。カメムシとチョウですが色調もピッタリだと思いました。

 

ミドリヒョウモン・モンシロチョウ(2025.09.06 蝶多村)

 日付も場所も変わって蝶多村です。最近何が撮りたいという訳でもなく、何か居ないかナーという感じでしたが、今日は特定のチョウ…ゴマシジミを探しに向かいました。結論から言うと逢えませんでした。Fieldの感覚では8月後半のチョウで、未だ居るだろうと甘く考えていました。食草のナガボノシロワレモコウの花もほぼ枯れていました。
 ミドリヒョウモンは、先日新鮮な個体の交尾を見ましたが、殆どは翅にダメージがあるの個体が多かったようです。

 交尾と言えばモンシロチョウの交尾を見つけました。9月とはいえ、年に5化くらいはするようですので、人生…いえいえ蝶生まだこれからの種も居るわけです。

 

ベニシジミ・メスグロヒョウモン(2025.09.08 えりも町)


 次に出掛けたのはえりも町です。昨年の今頃、えりも町でアサギマダラを見たことを思い出して出掛けてみました。今年はガソリン代をケチって遠征が少なく、特に8月はご近所ばかりでしたので、久しぶりのミニ遠征です。
 林道を走りながら、植物を観察していましたがアサギマダラが好む、タラノキの花はもう枯れていました。またエゾトリカブトも咲いている数は少なかった様に思います。アサギマダラ探しにはもう遅かったような気がします。
 在来種は結構元気で、沢山の数を見ました。


オオチャバネセセリ(2025.09.08 えりも町)

 アサギマダラ探しを諦めてから、もしかしてイチモンジセセリが居るかも知れないと思い、セセリを見かけるとシャッターを切っていました。しかし、これまた残念ながらオオチャバネセセリにしか逢うことが出来ませんでした
 
ところで昨年、アサギマダラを撮影した記事をField Noteに掲載をしていませんでした。撮影直前にFieldのPCが壊れてしまい、ページの作成が出来ませんでしたので、今更ながらですが、その時に撮影したアサギマダラを見て頂きたいと思います。

 

アサギマダラ(2024.09.08 えりも町)


 改めて日付を確認しましたら、丁度1年前の9月8日でした。雨が続き漸く好天に恵まれ出発しました。えりも岬を通 り越し、やや走行してから林道に向かいました。途中車の左手に花々が咲くポイントがあり、車を停めて、色々な種を撮影していましたら、林道の反対側で何かが飛んだ気がしました。
 慌てて道路を渡り、じっと観察していましたら、居た〜!アサギマダラを見つけ、シャッターを切り続けました。それが上の写 真です。しかし、撮影中は興奮しすぎて気付きませんでしたが、これって産卵シーン?
 アサギマダラは、例年6月に北海道へ渡り、ガガイモ科の植物に産卵し、それが育って9月に本州に渡る物だと思い込んでいましたが、このシーンを見ると、お腹を曲げて産卵しているように見えます。このチョウは
この後どうするのでしょうか?北海道では越冬出来ませんので、やはり本州へ渡るの?いずれにしても、とても不思議なシーンでした。

 


  

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