ハクチョウ(2005.11.03 帯広川

 沖縄撮影旅行中に、埼玉県在住のTさんから、帯広川にナキハクチョウが来ているらしいと連絡があった。しかし、その時私は帯広市から約3,000km離れた沖縄。戻ったら確認しますと返事をしたものの、帰宅したのが10月31日。早速翌日…と云う訳にもいかず。祭日の今日を待って観察に出かけた。
 おおよそのポイントの情報はあったものの、さてどれがナキハクチョウなのか、帯広川の堤防を徐行運転しながら、時折カメラの望遠レンズで覗き探すが、なかなか発見できない。ハクチョウは長い首を水中に沈ませ、水草を食べるのだが、そんな姿を見つける度に車を停め、水中から首を上げるのを待つ。あーこれも違う。これも普通 のオオハクチョウだ…
 そんな事を繰り返しているうちに7〜8羽の集団を見つけた。ん?1羽だけ嘴の雰囲気が違うのが混じっているぞ!あれかも知ンない!…と車を停めて堤防を下りてみた。途中遠巻きにカメラを構えている人が数人居るのに気付く。ん、これは間違いなさそう!

(※写真手前がオオハクチョウ、奥がナキハクチョウです)

 

ナキハクチョウ(2005.11.03 帯広川

 川縁に立ち、よーく見ると嘴の真っ黒いのが1羽だけ居る。オオハクチョウは嘴の根元が半分以上黄色い。コハクチョウもオオハクチョウ程ではないが黄色いのだが、このハクチョウは完璧に真っ黒!Tさんの言っていた通 りだ。
 早速この件を報告すると“鳥仲間に自慢(?)します。”とTさんからの返事。えぇっ!知り合いがナキハクチョウを確認したというだけで、
自慢出来る程の事なの?
 …で、調べてみたのですが、このナキハクチョウ、かつては北米〜カナダにかけて普通 種だったようですが、羽毛のために大量捕獲が続き、かなり危機的な状況らしい。また、北海道新聞によれば、北海道に於けるナキハクチョウの
確認は、これが4例目なんだそうだ。ふ〜ん、聞いてみなければワカランもんだねぇ。

 

モミジ(2005.11.03 帯広市

 カメラを持って出たついでに、自宅近くのお寺を覗いたら、サスガにこの時期は、真っ赤っか。峠、道北では平野部でも雪の話題がもちきりだもの、当たり前だよね。

 

イチョウ(2005.11.03 帯広市

 んじゃ、こっちはどうかと、これまた自宅近くの公園を覗くと、こっちは真っ黄っき!でも、残念ながらこの木は雄らしくて、私の好きな銀杏(ぎんなん)は落ちていない。うーん茶わん蒸しに入った銀杏が食べたい〜!
 ところで、どなたかが“三寒四温の逆の言葉って無いよね”と仰ったが、確かに三温四寒とか、それに類する言葉は私のボキャブラリーの中にも見あたらない。しかし、そんな言葉が有れば、それがピッタリの
今日この頃ではあると感じた。さて、皆さんの土地の季節の進行状況は、如何なものでしょうか?

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