いつものように６時に起床した。さてお天気は…残念ながら雨である。今日はＭさんと８時の待ち合わせ。とりあえず身支度をして朝食を済ませる。メニューは昨日とほぼ一緒。違うのはパインジュースがシークァーサージュースになり、ヨーグルトがあったのでフルーツにそれをかけたことくらい。
　待ち合わせの時刻が近づくが雨は止む気配がない。電話でもう少し様子をみましょうということになったが、結局その後も雨は降り続き、風も強く気温も上がらないので今日の撮影は中止となった。ところが、私は今日移動日でホテルを換えなければならず、部屋で飲んだくれる訳にもいかない。
　10時前にチェックアウトをして取りあえず西へ向かう。そこには竜宮城蝶々園という施設があるのだが、飼育されたオオゴマダラやカバマダラを見ても何の感動もなかった。

リュウキュウミスジ（2005.10.30　沖縄本島北部）

　今日、私は沖縄本島最北端の辺戸岬を目指すつもりだった。そこにはナガサキアゲハをはじめ沖縄の殆どのアゲハ類が居るはず。そしてツマベニチョウが多産しているはずだ。２年前はDimage7の合焦の遅さに苛ついたが、今回はα７デジ持参で納得の出来る写 真を撮ってやると意気込んでいたのだが…
　相変わらず風雨が強い中、車を北に向けて走らせた。しかし、どこまで行っても止む気配はない。しかも風は北から吹いている。最北端の辺戸へ行けば、遮るものもなく、風は更に強いだろうと判断し断念。適当に右折して直接風の当たらない場所を探す。
　かなりの距離を走りまくったが、めぼしい蝶の姿は無い。しかも、強い風は止まず、気温は上がらず、時々雨が降った。勘だけを頼りに走っているうちに、ナビ上では道路になっていない場所に私は居た。ちょっと一休みとエンジンを止め車外に出てみると、肌寒い。こりゃアカン！
　リュウキュウミスジが葉の上で休んでいた。一応撮っておこうかと、カメラを向けると、もう１頭現れて休んでいる蝶の周囲を飛び回った。どうやら求愛行動らしい。

　木の根元にウスイロコノマを見つける。今回ほど多くのウスイロコノマを過去には見たことがなかったが、それは時期の問題ではなく場所の問題のようで、薄暗い林の中に入らなければ出会うことが出来ない蝶のようだ。
　時期の問題ではない証拠として、同じ場所に夏型（上）と秋型（下）が居る。常に世代交代を繰り返すタイプの蝶に起きる現象だ。それにしても夏型がミゴトに擬態していることに驚かされた。秋型も落ち葉の上なら完璧だろう。