クロヒカゲ(2005.8.20 音更町

 お盆が終わって、北海道は急速に秋に向かっているような気がする。たとえ気温が上がっても、お盆前の蒸し暑さは感じない。ようやく暑さに身体が慣れたのか、それともやはり吹く風が秋の風なのか、定かではないが、夏はもう終わったんだと感じてならない。
 秋の北海道は、残念ながら数種のタテハが舞うのみで、特に興味を惹くような種類が居ない。蝶フリークの私としては淋しい限りなのである。今日は午後からちょっと用事があるので、とりあえず近場へ出かけた。アハハ、また例の長流枝内ですよ。

 林道に入ってみると、何だかいつもより蝶が少ない気がした。とりあえず目にしたのは、キマダラヒカゲとクロヒカゲ。目玉 模様の周りの紫色を何とか撮りたいと思い、数枚シャッターを切るが、うーむ!イマイチ!!

 

ナントカミドリシジミ2005.8.20 音更町

 もう何だか夏のなごりと言っても良いようなミドリシジミ類。ご自慢の鮮やかな金属光沢も、やや褪せてきている。この前ここでエゾミドリを確認しているので、少し期待していたのだが、なかなか翅を閉じてくれない。(ミドリシジミ類の種の特徴は主に翅の裏面 にある)
 翅を開いて欲しい蝶はなかなか開いてくれず。閉じて欲しい蝶は閉じてくれない。まぁ、人間様の都合に合わせてやるもんかと、小さな抵抗をしているのかも知れない。翅を閉じてくれることを期待して、じっと見つめていたら、蝶の方もこちらにやや頭をむけ、見つめ返しているかのようだった。うーむ、照れる!
 ところで、私のところには読者の皆様から頻繁に“この蝶の名前を教えて”と、ご連絡をいただくのだが、このような写 真ならまずお手上げだ。結局この蝶も 種の同定には到らないまま飛び去ってしまった。

 

ゴマシジミ2005.8.20 音更町

 ハギの花にゴマシジミが吸蜜にやって来ていた。こういうシーンを見ると、晩夏というか初秋というか、やはり夏は終わったんだなぁと実感する。数枚写 真を撮っていたら、翅を開いてくれた。
 ここはじっくり…と思った途端に私の携帯が鳴った。“あれ?今日は会社お休みだと思ったら、居たんだ!”あのね!お休みだと思ったら、電話かけるなよ!!会社の電話が転送されてるだけなのっ!
 実は毎月20日が私の会社の支払日。取引先の所長さんからの確認の電話だった。“じゃ、月曜日に…”最初からそうして下さいよ。私がこうして蝶々さんと戯れているうちは、私の会社の支払が滞るようなことは無いから!(笑)

 

カラスシジミ2005.8.20 清水町

 冒頭に書いたように午後からは用事があって清水町へ向かった。実は、私は近々遠征をする予定なのだが、その遠征先の皆さんへのプレゼントを買いに行きたかったのだ。何か北海道らしい物。そしてアウトドアに関連した物…と考えて、ハッカ油を思いついた。
 用途はいろいろあるのだが、私はアブやダニ、蚊などの虫避けに使っている。強烈な臭いで目がチカチカするのだが、決して嫌な臭いではないし、虫避けとしての効果 は結構高い。おそらく帯広市内にも売っている所はあるのだろうが、私はいつもそれを日勝峠のドライブインで求めている。

 ドライブインではハッカ油とソフトクリームを買った。ここのソフトクリームは何故か黄色い。お店の人の話では、使用しているのが牛乳だけで、着色はしていないのだそうだ。ところで、今日は高校野球の決勝戦だと気付き、ドライブインの駐車場で車載TVをつけた。スコアボードの数字が白熱した戦いを想像させてくれる。同郷のそしみで苫小牧を応援するかぁ…続きはラジオでと帰途についた。


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