ヤマメ・サクラマス
念のため記させて頂くが、川で生まれたヤマメは、殆どのメスと一部のオスが
川を下り海に生活の場を移す。
そして、数年後の桜の咲く時期に、生まれた川へ遡上し産卵をするのだが、
その際、メスは川に居残ったヤマメとペアを組むことも珍しくない。
従って川に居残ったものをヤマメ、降海したものをサクラマス
と呼んではいるが、同一種なのである。
![]() |
89.7.9 常呂川水系 Mepps それまで、ヤマメなんて餌釣りの人の対象魚だと思い込んでいた。 オオイチモンジを採りに、チミケップ湖の近くでテントを張った翌朝、ルアー竿を振ってみた。短か目の長靴で渡れそうな、小さな小川だったが、時折釣り人の姿を見かけてはいたので、何か居るらしい…そんな程度の認識だった。 スピナーを持参したのだが、水深もなく、それを引くのも難しそうな川だった。それでも、やや深い場所を見つけてキャストしてみた。 いきなりスピナーがひったくられ、細目の竿がしなり、強烈なバイブレーションが伝わった。 更に横たわった魚体の美しさに目を奪われ、一目でヤマメのファンになってしまった。 |
![]() |
92.8.15 忠類川支流 ブレットン・スピナー 釣友の高橋氏の家族とお盆の休みを利用して合同のキャンプを行った。 “明日から釣りまくるぞ”と張り切っていた氏ではあったが、その夜は開放感から、しこたま呑んでしまった。ビールから始まり、私持参のバーボン1本、氏持参のワイン1本…と、一体何をどれ程呑んだのかも定かではなくなった。 翌朝、約束の時間に起きあがり、氏のテントに声を掛けるが、訳の分からぬうめき声しか返って来ない。仕方なく釣り支度を整え、小さめのスピナーを引くと、ピンコ(当歳魚)がポツポツ釣れた。見つけておいたキノコと一緒にヤマメ汁〜♪等と考えている時、流れのぶつかるかなりの深みを発見した。スピナーを重い物に取り替えた一投目、強烈な引きとバイブレーションが伝わった。 |
![]() |
92.1.3 糠平湖 反則 一応このコーナーは、ルアーで鱒を釣るという前提のコーナである。だから、この写 真は反則なのだ。しかし、釣魚道を極めようみたいな、日本人独特の“精神”を持ち込む気もないから、私は時に、餌釣りもする。また、魚を食わない西欧かぶれのキャッチ&リリース派にも閉口する。ラインで鱗を傷つけ、脳天にバーブレスフックを突き刺し、素手で魚に触れ…それでもリリースしたと胸を張る輩には言うべき言葉も見つからない。だいたい、魚の細胞ってやつは28度以上で熱凝固を始めるそうだ。平熱36度の人間の体温が、魚にとっては火傷する温度だと、キャッチ&リリース派の方々の何%の人がご存知なのだろう。 ところで、このサクラマスだが、氷穴釣りの成果なのだ。取りあえず穴釣りでワカサギを釣る。そのワカサギを生き餌にして、サクラマスを狙うのである。この釣りのお陰で、私の正月休みの間、刺身には事欠かない。 しかし、いつかこの氷穴から、ジギングで鱒を引きずり出したいと思っているのだが、実はまだ釣れたことがないのである。 |