ツマジロウラジャノメ


ツマジロウラジャノメ
Lasiommata deidamia Eversmann
(ジャノメチョウ科


                              
2001.7.15 千呂露

●分 布:北海道(日高山脈・夕張〜芦別)、本州・四国・九州
● 成虫の発生:年1〜2回6月中下旬ころ発生
(8月下旬に2回目の発生をする地域有り)
● 越冬態:幼虫
● 食 草:ヒメノガリヤス・タカネノガリヤス
(与えればチモシー・エノコログサも食す)

 今は亡き家具製造販売のY社長のご自宅に初めてうかがった時に「この標本を持っていますか?」と言って見せて頂いたのが、私とこの蝶との初めての出会いでした。Y社長は十勝の産地をやっと見つけ、採集したメスから採卵、百数十頭を飼育したとかで、その内の2ペアをお土産に持たせてくれた。それから野外でこの蝶と出会うのに更に十数年を必要とした。
 崖への依存度が非常に高く、生息地の崖から遠く離れることはなさそうだ。小規模な崖ではすぐに絶滅しそうなか弱さを感じさせる。
一時北海道産のツマジロウラジャノメは別種扱いされ、エゾツマジロウラジャノメとされていたが現在では同種として扱われている。

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