ジョウザンシジミ


ジョウザンシジミ
Scolitantides orion Pallas
(シジミチョウ科)


                           撮影/足寄町 大塚山 

●分 布:北海道特産種(道内でも産地は局地的)
●越冬態:蛹
●成虫の発生:年2回5月初旬・7月下旬ころ発生
●食 草:ベンケイソウ科のホソバノキリンソウ・キリンソウ
      ・エゾノキリンソウ・イワベンケイ等

 和名のジョウザンは北海道の地名“定山渓”。帯広市近郊のこの蝶の最盛期は、5月末から6月上旬ですが、ちょうどこの時期は市内の小中学校の運動会の時期に当たります。我が家の子どもたちが小さい頃、運動会を無視して採集に行くことも出来ず、随分イライラしたことを思い出します。山道の崖にキリンソウを見つけると、幼虫探しをしたくなります。幼虫にはたいていアリがまとわりついているので、さほど難しくはありません。また幼虫はキリンソウの葉を噛み切って落とし、食草の根本でそれを食べる習性があります。成虫もキリンソウへの依存度が高く、崖から遠く離れた場所で見かけることはありません。

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