ウラミスジシジミ


ウラミスジシジミ
Wagimo signata BULTER
(シジミチョウ科)


                            

●分 布:北海道、本州・四国・九州
●成虫の発生:年1回7月初旬ころ発生
●越冬態:卵   ●食 草:ミズナラ、カシワ、コナラ

 属名Wagimoは日本の古語“吾妹(わぎも)”で妻または愛人のこと。種名signataはラテン語で“斑紋のある”の意。斑紋は羽の裏面 の白線を指し、白線がきれいに並んでいるものをquercivola(ケルキボラ)型といい、乱れているものをsignata(シグナータ)型という(上の写 真はシグナータ型)。
  個体数が少なく、なかなか姿を見ることができません。上の写真は、私が高校生の頃音更町の鈴蘭公園へジョウザンミドリシジミを撮りに出かけた時に、カシワ林の下に広がるササの上に静止していたものを撮影したものです。思いもかけずに貴重な写 真が撮れて心臓がドキドキしたのを思い出します。翅の裏面の白い帯の個体変化がおもしろく、また、前翅表面 の青紫色が美しい蝶です。8月の末、もうゼフィルスの時期がとっくに終わった頃、ボロボロのメスが帯広市近郊の札内川河川敷を飛ぶ姿を見て妙に感動した記憶があります。

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