ミドリシジミ


ミドリシジミ
Neozephirus taxila regina BUTLER
(シジミチョウ科)

●分 布:北海道、本州・四国・九州
●成虫の発生:年1回7月中旬ころ発生
●越冬態:卵
●食 草:ハンノキ、ヤマハンノキ、ミヤマハンノキ
     ヒメヤシャブシ、オオバヤシャブシ

 ハンノキが群生している場所では比較的多く見られます。幼虫は食樹の葉の一部を折り曲げ簡単な巣を作るので、簡単に見つけることができます。蛹は食樹の根本の落ち葉などに簡単に吐糸して固定されているのを観察しました。
 数年前から、ヤシャブシの木にミドリシジミが群れているのを見て、おそらく植樹になっていると想像していたが、2000年6月、ヤシャブシの木にミドリシジミの幼虫を発見し、確信するに至った。ヤシャブシは葉の形がやや幅のある針形で、しかもハンノキに比べて厚みがあるので、葉の一部を折り曲げて巣を形成することが難しい反面 、ハンノキより葉が密生するので、2枚の葉の間に巣を作るようだ。

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