キアゲハ


キアゲハ
Papilio machaon hippocrates C. et R. felder
(アゲハチョウ科)


                            撮影/十勝管内 音更町長流枝内

●分 布:北海道・本州・四国・九州
●成虫の発生:年2〜3回5月初旬・7月・8月   ●越冬態:蛹
●食 草:セリ科エゾニュウミツバセリ・ニンジン(栽培種)等

 北海道のアゲハチョウの中では最も数が多く、私が子どものころは恰好の遊び相手だったが、河岸整備の名の下に食草のエゾニュウ、セリ、ミツバなどが激減し、今では都市部でこの蝶を見ることは非常に少なくなくなった。残念でならない。
 若齢幼虫は、殆どのPapilio属がそうであるように、鳥のフンに擬態している。しかし、
終齢幼虫は、他の種が一様に緑色なのに対し、キアゲハは黄緑・黒・オレンジの警戒色を示し、大変興味深い。

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